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萩原工業 Research Memo(1):「果敢に挑戦、新たな躍動」を実践する戦略を取る


■要約

萩原工業<7856>は、現3ヶ年中期経営計画において、創業者の「おもしれえ 直ぐやってみゅう」というパイオニア精神を継承するスローガン「Dynamic HAGIHARA 56(DH56) 果敢に挑戦、新たな躍動」を掲げた。既存市場で価格競争に明け暮れるのを良しとせず、新たな市場の開拓や新製品開発に取り組み、他社が手掛けていない分野、もしくは自社の強みを生かしてトップシェアを獲得するブルーオーシャン戦略を取っている。

1. 2017年10月期は予想を上回る業績で、連続増配
2017年10月期は、前期にあったような特別利益がなくなることから、親会社株主に帰属する当期純利益が前期比減少する期初予想を発表していた。しかし、収益性の改善により増益となったことから、第2四半期及び期末の配当金を増額修正し、2期連続の増配を行った。また、2017年11月1日付でに普通株式1株につき2株の割合で株式分割をした。分割修正後の1株当たり配当金は年32.0円と前期比2円増配された。株主優待制度の導入とあいまって、期末の株主数は5,068名に増加した。

2. ROE、ROA、売上高営業利益率がいずれも10%超の高収益企業
トップシェア、高い収益性、成長性などの観点から選定した戦略製品の販売に注力している。ブルーオーシャン戦略を取っていることもあり、2017年10月期は、ROEが10.4%、ROAが10.6%、売上高営業利益率が11.7%となった。2016年10月期と2017年10月期の2期間は、経常利益が中期経営計画の目標値を上回る実績を上げてきたが、売上高が未達で、最終年度の2018年10月期の売上高予想は計画値より低く抑えられた。

3. 売上高拡大のため、市場浸透、市場開拓及び製品開発の3つの戦略で取り組む
売上高が伸び悩み、総資産回転率が上がらないことから、収益性を保ちながらトップラインを伸ばす戦略に着手している。2017年10月期に、製造コスト削減を背景に一部製品の値下げを行い、シェア拡大を図る市場浸透戦略を行った。機械製品事業では国内外の展示会への出展を積極的に行い、タイなどで新規市場開拓戦略が実を結んだ。海外の新たな販売拠点を設置する計画でいる。製品開発戦略では、選りすぐりの人材で構成された専任チームによる「新規製品企画部」を立ち上げ、従来のシーズ中心だけでなく、顧客ニーズに合致する新製品の開発にも取り組む。また、次世代のスーパーフラットヤーンを開発中であり、同社の強みとなる素材から最終製品までの一貫生産体制が威力を増すことが期待される。

■Key Points
・2017年10月期は予想を上回る業績で、連続増配
・2018年10月期の経常利益は原材料価格上昇を前提に微増を予想
・売上高拡大のため、市場浸透、市場開拓及び製品開発の3つの戦略で取り組む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)



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