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アイナボHD Research Memo(1):中堅の住設・外壁工事会社、中期経営計画の目標は十分射程圏内


■要約

アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社3社、非連結子会社1社を抱える純粋持株会社。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売で、施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−借入金)は8,605百万円(2017年9月期第2四半期末)と豊富でありバランスシートは強固である。

1. 2017年9月期第2四半期は増収、粗利率改善で営業利益は前年同期比26.3%増
2017年9月期第2四半期は売上高で32,491百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益で1,468百万円(同26.3%増)、経常利益で1,567百万円(同19.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益で978百万円(同3.0%増)となった。増収に加え、売上総利益率が0.3ポイント改善、販管費が0.7%減少したことなどから営業利益は大幅増となった。ただし、法人税等が増加したことで四半期純利益は3.0%増にとどまった。

2. 上期が好決算ながら通期予想は期初と変わらず、上方修正が濃厚
2017年9月期は売上高で63,700百万円(前期比4.9%増)、営業利益で1,740百万円(同4.8%増)、経常利益で1,890百万円(同0.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,130百万円(同1.8%減)と予想されている。同社は、何か懸念材料が発生する可能性もあるので期初予想と変えていない、としているが、今のところ大きな懸念もないので、上期の実績が好調であったことを考慮すれば、上方修正の可能性が高いだろう。セグメント別では、やはり同社が得意とする戸建住宅事業が業績をけん引する見込みだ。

3. 中期経営計画の目標(2019年9月期に営業利益19億円)は十分に射程圏内
同社は新たに2019年9月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。グループのシナジーを最大限に生かし、売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%を数値目標としているが、十分に射程圏であり、前倒しで達成される可能性もありそうだ。株主還元については配当性向30%を目途としているが、2017年9月期の予想配当性向は26.6%であり、業績次第では増配の可能性もありそうだ。

■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売、住設機器販売 管理体制の徹底で財務基盤は強固
・2017年9月期業績は上方修正及び増配が濃厚
・中期経営計画目標(2019年9月期営業利益19億円)も十分に射程圏内

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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