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ファーストリテが指数の重しとなり、日経平均は29000円割れ【クロージング】


*16:04JST ファーストリテが指数の重しとなり、日経平均は29000円割れ【クロージング】 8日の大型連休明けの日経平均は5営業日ぶりに反落。208.07円安の28949.88円(出来高概算11億8000万株)で取引を終えた。米金融当局による利上げ停止観測を受け、円相場が一時1ドル=134円台後半へと円高が進んだことから、輸出関連株やハイテク株などを中心に売りが先行。ただし、本格化する国内主要企業の決算内容などを見極めたいと見ている投資家が多く、積極的な売買は手控えられ、29000円を挟んでのもみ合いが続いていた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、空運、パルプ紙、海運、鉄鋼など19業種が上昇。一方、鉱業、銀行、化学、石油石炭など14業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、エーザイ<4523>、HOYA<7741>、テルモ<4543>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、第一三共<4568>、KDDI<9433>、資生堂<4911>が軟調だった。

国内が連休中の米国市場では、5日に大幅な反発を見せたものの、前日までは地銀株が急落するなど金融システム不安が警戒される波乱含みの相場展開だった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを打ち止めする可能性を示唆したが、早期の利下げは否定したため、金利動向に敏感なグロース株などにも売りが波及したようだ。その他、月次売上高の伸び鈍化が嫌気されたファーストリテが3%超下落したことも日経平均の重しになった。一方で、新型コロナウイルスの感染症法の分類がきょうから「5類」に引き下げられたため、空運や鉄道などリオープン関連株に値を上げるものが目立った。

今後の景気の行方を占う上では、FRBが9日に公表予定の商業銀行の融資担当責任者を対象に、銀行の「融資基準」や借手の資金需要の動向に関するヒアリング調査での貸出態度の結果が注目されるとの指摘が聞かれる。FRBの急速な利上げにより、金融機関の貸出態度は既に厳格化されているが、3月以降の金融不安顕在化後に貸出態度がより厳しくなっているかが焦点だ。また、国内では、主要企業の決算内容が注目され、個別物色の色彩が一段と強まることになるだろう。

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