14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:市場参加者の多くは幻のSQを警戒
■前場の注目材料:稲葉製作、19年7月期営業利益2.5倍の10億円を計画
■武田、創薬VB誘致、神奈川・藤沢、産学官連携拠点、10倍200社目標


■市場参加者の多くは幻のSQを警戒

14日の日本株市場は、買い先行の展開となろう。13日の米国市場は米中協議再開への期待感の他、アップルがけん引する格好で、NYダウ、ナスダックともに強い動きとなった。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が景気の先行きに楽観的な見通しを示したことや、トルコ中央銀行が主要な政策金利である「1週間物レポ金利」を6.25%引き上げ、年24.0%にする大幅な利上げが材料視された。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の22800円。円相場は1ドル111円90銭台で推移している。

米国市場ではアップルのほか、マイクロン・テクノロジーは、著名ヘッジファンドマネジャーのデビッド・テッパー氏が強気の見方を示したことで4.5%の上昇となっており、支援材料になろう。シカゴ日経225先物清算値は22800円だが、9月の配当落ち分を考慮すると22950円辺りとなるため、先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)での23000円が意識されるところであろう。

もっとも、市場参加者の警戒するところでは、SQ値が幻のSQとなり、再び23000円に跳ね返されると言った見方である。今回も23000円が上値抵抗となるようだと、短期筋の売り仕掛けも意識されやすく、不安定な相場展開になりやすい。9月1週の投資主体別売買動向では、海外投資家の現物の売り越しが5280億円となり、先物との合算では1兆577億円だった。23000円の抵抗を明確に超えてこないと、海外ファンドの売りなども警戒されやすいだろう。

また、個人は現物と先物合算で5256億円の買い越しだった。足元での中小型株の弱い値動き等から、依然として需給懸念がくすぶる状況であろう。マザーズの弱さが目立つ中、中小型株物色も神経質になろうが、好業績銘柄等の押し目買い意欲は強く、東証1部での中小型株へ回避的にシフトしやすい面がありそうだ。ただし、日経平均が明確に23000円を上放れてくるようだと、一気にショートカバーも強まり、需給改善が進むことになろう。


■稲葉製作、19年7月期営業利益2.5倍の10億円を計画

稲葉製作<3421>は13日、18年7月期決算を発表。売上高が前期比3.4%増の326.31億円、営業利益が同41.1%減の3.99億円と5日に上方修正した内容での着地となった。19年7月期の営業利益については前期比2.5倍の10億円を見込んでいる。住宅着工戸数における持家動向が雇用・所得環境の改善を背景に持ち直し基調になると見込まれており、鋼製物置の需要は堅調に推移するものと予想。また、オフィス家具事業については、都心を中心に大規模オフィスビルの供給が高水準になると見込まれており、オフィスの移転・リニューアル需要は堅調に推移するものと予想している。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(22821.32、+216.71)
・NYダウは上昇(26145.99、+147.07)
・ナスダック総合指数は上昇(8013.71、+59.48)
・シカゴ日経225先物は上昇(22800、大阪比+170)
・1ドル111円90-00銭
・SOX指数は上昇(1362.20、16.18)
・VIX指数は下落(12.37、-0.77)
・好調な企業業績


・武田<4502>、創薬VB誘致、神奈川・藤沢、産学官連携拠点、10倍200社目標
・パナソニック<6752>、中国で都市開発に参画、現地2社と提携


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・11:00 中・鉱工業生産指数(8月) 6.1% 6.0%
・11:00 中・小売売上高(8月) 8.9% 8.8%
・11:00 中・固定資産投資(都市部)(8月) 5.7% 5.5%


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情報提供元:FISCO
記事名:「前場に注目すべき3つのポイント~市場参加者の多くは幻のSQを警戒