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今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り拡大の可能性低い


12日のドル・円相場は、東京市場では111円65銭から111円46銭まで下落。欧米市場でドルは111円58銭から111円12銭まで下落し、111円25銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は、主に111円台前半で推移か。8月の米生産者物価コア指数は市場予想を下回ったものの、良好な米国経済を意識して、リスク回避的なドル売り・円買いがさらに広がる可能性は低いとみられる。

12日発表された8月の米生産者物価コア指数は前年比+2.3%で市場予想の同比+2.7%を下回った。前月比では2017年2月以来となる−0.1%となった。貿易サービスなどの項目が下落したことが要因。インフレ加速の思惑は後退したが、米雇用情勢は引き続き良好であり、需給ひっ迫の様相を呈していることから、年末にかけて賃金はゆるやかに上昇するとみられている。市場関係者の間では、インフレ率が鈍化する可能性は低いと予想されている。

ただし、セントルイス地区連銀のブラード総裁は12日、「インフレが急伸する可能性は小さい」、「利回り曲線の逆転は、リセッションリスクを引き上げる可能性がある」、「米国の金利は中立または、引き締め気味」と指摘し、追加利上げの必要性について懐疑的な見方を示した。市場では年内2回(9月と12月)の追加利上げが想定されているが、インフレ関連指標が市場予想を下回るケースが増えた場合、12月利上げの可能性は低下し、ドル上昇を抑制する要因となる可能性がある。




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