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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、他通貨の値動きに警戒も


10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表となる米国の7月消費者物価指数(CPI)は高止まりが予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針を背景としたドル買いが強まりやすい。ただ、ユーロをはじめその他通貨の値動きに影響も受けやすく、警戒の円買いも見込まれる。

前日発表された米国の7月生産者物価指数(PPI)は予想を小幅に下回ったものの、市場では底堅い内容と受け止められたようだ。PPIに続く今晩の7月CPIは前年比+2.9%、コア指数は+2.3%とFRB目標を大きく上回る水準となる見通し。予想を下回らなければ9月と12月の利上げ観測によるドル買いが再開しよう。その際には、ドル・円は111円半ばを目指す展開が見込まれる。

また、日米通商協議(FFR)については本日も会合が開かれる見通し。米国は自由貿易協定(FTA)、日本は環太平洋経済連携協定(TPP)とスタンスの違いが鮮明に。米国が求める自動車関連の輸入品への制裁関税のほか、農産品の市場開放など日本側の立場が不利になる内容となれば週明け以降の日本株売り・円買いにつながろう。反面、米国にとっては貿易赤字削減につながるとの見方から、ドル売りは限定的となる可能性もある。

一方、今晩は他通貨の値動きにも警戒が必要だ。トルコリラの急落にともない、ユーロ・ドルは今年初めて1.15ドルを下抜けており、さらなるユーロ売りが予想される。それを受け、ユーロ・円をはじめクロス円の下げが続けば、ドル・円を押し下げる要因となろう。また、新興国通貨安もクローズアップされ、警戒の円買いに振れやすい見通し。ドルと円は他通貨に比べ強いが、リスク回避の思惑から円が最強通貨となる可能性もある。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+1.3%、1-3月期:+1.2%)
・17:30 英・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.3%、5月:-0.4%)
・17:30 英・6月貿易収支(予想:-119.50億ポンド、5月:-123.62億ポンド)
・21:30 米・7月消費者物価指数(前年比予想:+2.9%、6月:+2.9%)
・21:30 カナダ・7月失業率(予想:5.9%、6月:6.0%)
・03:00 米・7月財政収支(予想:-760億ドル、17年7月:-429.39億ドル)




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