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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、ユーロ・円の値動きを注視


今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想したい。米税制改革法案の成立は織り込み済みだが、米長期金利の上昇を背景としたドル買いは継続する見通し。ただ、ユーロ・円が節目の134円台半ばを上抜けられなければドル・円の上昇を抑えそうだ。

トランプ米政権が公約として掲げてきた税制改革の法案は、19日に行われた下院での採決の結果、賛成227、反対203票の賛成多数で可決。現地時間で日付が20日に変わってから上院でも採決が行われて可決し、下院に再送付となるが成立が見込まれている。約30年ぶりの減税として注目されており、法案成立の意義は大きい。ただ、ドル・円は113円台をいったん回復したものの、調整色を帯びたドル売りも観測され、本日アジア市場では113円を挟んだ値動きになっている。

今晩の海外市場では、前日発表の米国の11月住宅着工件数が予想を上回り、住宅関連指標の強さが意識されていることから、24時発表の11月中古住宅販売件数が注目される。前月を上回る増加が予想されており、消費拡大を好感したドル買いが入りやすくなるだろう。米税制改革法案の成立はすでに織り込み済みだが、米10年債利回りが2.40%を超えて上げ始めている状況であり、ドル買いは継続する可能性があろう。

一方、今晩はユーロ・円の値動きも手がかりとなりそうだ。ユーロ・円は足元では133円後半で推移しているが、今年8月以降は上昇基調に振れても134円半ば付近で跳ね返されるケースが目立つ。同水準を上抜けられれば、ドル・円を押し上げる要因となりそうだ。ただ、ドイツの政局やスペインで21日に行われるカタルーニャ州議会選がリスク要因とさ
れ、ユーロ・円が上げ渋るとドル・円は113円台が定着しない可能性もあろう。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・10月経常収支(9月:+418億ユーロ)
・21:00 メイ英首相が下院で質疑応答
・22:15 カーニー英中銀総裁が議会公聴会出席
・24:00 米・11月中古住宅販売件数(予想:553万戸、10月:548万件)
・06:45 NZ・7-9月期GDP(前年比予想:+2.4%、4-6月期:+2.5%)




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