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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、明日発表の米雇用統計に思惑


今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想したい。中東情勢の不透明感で米長期金利の先安観からドル売り基調に振れやすい見通し。ただ、明日発表の米国の11月雇用統計を見極めたいとのムードが広がり、ドル売りは限定的となりそうだ。

トランプ米大統領は前日のホワイトハウスでの演説で、イスラエルの首都をエルサレムと認定するとともに、米国大使館をテルアビブからエルサレムに移転する考えを示した。イスラエルが実効支配するエルサレムの帰属は中東和平交渉のなかで決められることになっており、現時点では国際社会から同国の首都とは認められていない。

トランプ政権の決定に対し、イスラエルを共通の敵とする中東諸国だけでなく欧州からも批判の声が上がっている。本日のアジア市場では日経平均株価の自律反発を手がかりにリスク回避的な円買いはいったん収束したが、中東情勢が急激に不安定化していることから安全資産として米国債が買われ、利回りの低下に伴うドル売りに振れやすい地合いが続くだろう。

一方で、前日発表された米国の11月ADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想と一致し、明日発表の米雇用統計を見極めたいとのムードが広がり、ドル売りは進めにくい。また、今晩22時半発表の先週分新規失業保険申請件数は前回を小幅に上回るとみられるが、緩やかな低下傾向が続いていることで、ドル売りになりにくい。

さらに、引き続き米税制改革法案の年内成立が期待され、ドル売りは慎重になろう。共和党は修正法案の上下両院での一本化に向け協議を進めているもようで、トランプ大統領が目指すクリスマスまでの法案成立への期待がドル売りを抑制するだろう。ドル・円は前日の取引で112円台を維持し、下値の堅さが意識されていることからショート・カバーのドル買いも想定されよう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・11月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.2%、10月:+0.3%)
・19:00 ユーロ圏・7-9月期GDP確定値(前年比予想:+2.5%、改定値:+2.5%)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:23.8万件)
・05:00 米・10月消費者信用残高(予想:+170.00億ドル、9月:+208.30億ドル)




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