現在の米中貿易交渉に関するいくつかの観点(1)【中国問題グローバル研究所】
◇以下、中国問題グローバル研究所のホームページでも配信している孫 啓明氏の考察となる。
———
なによりもまず、米中貿易戦争の発端は米国側にあり、最初に関税引き上げをし始めたのも米国であることを認識しなければならない。米中貿易及び米中貿易交渉全体を通して見ると、米国は常に強い、能動的な立場にあり、中国は常に弱い立場、もしくは受動的な立場に回っている。中国と米国は、世界の2大経済大国であり、米中関係は両国及び両国の国民の様々な利益に関係しており、また、世界の他の国の利益にも著しく影響を及ぼすであろう。
中国がボーイング1機を購入するために8億枚のシャツを輸出しなければならないとき、米国は中国の対米貿易が正常で、有益で、平等であると感じていた。その時期、米国は景気循環の拡張局面にあったため、ローエンドの消費は中国のような第三世界の国からの供給に任せて、米国は軍事と技術のハイエンド製品に集中すればよかったのだ。だから、米国にとってこのような貿易システムがバランス良く、快適であり、彼の世界の支配者としての地位を脅かしていないため、米国はこの貿易システムのバランスを維持したいと考えていた。
しかし今は状況が変わった、中国が台頭し、世界二位の経済大国になっている。同時に米国は景気循環の後退局面におり、深刻な失業問題が発生している。だから米国は、中国からの一部の輸入品が、米製造業の雇用に打撃を与えたと考えている。その結果、中国の「中国製造2025」に対して、製造業の国内回帰戦略を提出し、そして中国に対して貿易戦争を仕掛けてきた。実際、いかなるときでも、世界貿易システムは有機的な存在である。世界貿易システムのハイエンド・ミドルレンジ・ローエンドの分布は自然であり、不可欠であり、そして循環的な、互いを支え合うものであり、さらに当たり前のように回転と相互変換の関係も含まれている。
これを例えるなら、人体という有機的な生体である。人体の運転にはハイエンドの食品が口から入り、ミドルレンジの消化器官で転換され、さらにローエンドの肥料として排出される。そしてこれらローエンドの肥料が、土地というミドルレンジの変換によって、再びハイエンドの食品として口から入り、転換され排出される。これは一種循環のプロセスである。ハイエンドの技術も、ミドルレンジ・ローエンドの吸収転換も、この有機的な存在は正常な機能を維持する上で不可欠なプロセスである。世界貿易システムも同じように、ハイエンドの技術がミドルレンジ・ローエンドを先導することもあり、ミドルレンジ・ローエンドからハイエンドへの供給、吸収と転換も存在する。
実際、経済哲学の観点からは、ハイエンドとローエンドの間に高下貴賤の別はなく、ただ分業が異なり、相互依存しているだけに過ぎない。その観点から米中貿易戦争の現状について3つの見解を述べ、読者と共有したい。
第一に、第11回のワシントン交渉の前後から見ると、中国政府の態度が著しく変化したということを指摘したい。第10回の上海交渉までの段階では、中国政府は謙虚と寛容な態度を示していた。しかし第11回交渉では、強硬な姿勢と動かない最低ラインを明らかに示した。中国政府の交渉代表である劉鶴の強硬姿勢を以下のように表したことを確認しておきたい。まず、関税撤廃の問題を提示した。関税戦争を先に仕掛けてきたのは米国側である。問題を引き起こした人こそ問題を解決すべきであろう。だから米中関税戦争を避けるためには、まず関税を撤廃する必要がある。新たに追加された関税を全部撤廃すると、貿易戦争も終わり、他の問題も即座に解決されるであろう。そして、両国が互いの製品を購入する問題に関して、アルゼンチン会談で合意した数量を簡単に変更すべきではないとし、さらに、協議の具体的な内容とバランスに関して、その詳細を議論することはできるが、一方的に押し付けるのではなく、互いに向き合うことが必要である。
そのうえで第二に指摘すべきは、第11回交渉において、このような中国が強硬な姿勢を示し、あえて条件を提示し、最低ラインを死守することは、それ相応の自信がある証左だ。米中貿易戦争において、中国は総じて不利ではあるが、実は決して優位性がないわけではないのだ。
それを裏付けるものとしてまず、中国は世界最大規模の市場を有し、ハイテクの応用展開と転化を受け入れることができることがあげられる。米国の市場規模は中国ほど大きくはなく、そのため、一部のハイテクは国内のみで応用展開できない。例えば、中国は世界各国の高度な技術を吸収し、世界最大規模の高速鉄道を建設することができる。米国も高速鉄道の技術を所有しているが、市場規模が不十分であり、高速鉄道が建設されるその日から赤字になる可能性が高いため、高速鉄道を建設することができない。
そして、中国は完全な産業システムと多段階の熟練労働者を所有しており、彼らは様々なハイテク技術を中国国内に種をまき、根付かせ、開花させることができる。アップルの技術と中国フォックスコンの製造能力により、世界最先端の製品を生産することができる。米国は製造業の国内回帰を実現しようとしているが、アップルの携帯電話生産ラインを米国国内へ移すと、アップルの利益が急落する可能性が高いであろう。しばらく前に発生したアップルの株価の乱高下がそれを証明した。国によって産業の発展と生産能力が異なり、所有している天然資源も異なる。だから米国はいつも世界の支配者のように、他の国が援助に依存する、知的財産を侵害する、米国の恩恵を被るなどを、むやみやたらに批判するべきではない。国の政府としてそれを言うのは、弱い国いじめであり、研究者として感情的に色眼鏡で見ながらそれを言うのは、偏向的であり、大国の学者としての品格を下げることになるであろう。
※1:中国問題グローバル研究所
https://grici.or.jp/
この評論は8月28日に執筆
~「現在の米中貿易交渉に関するいくつかの観点(2)【中国問題グローバル研究所】」へ続く〜
<SI>
ダルビッシュが大谷翔平を気遣う 対決かなわず「すごく残念ですけど。早く良くなってほしい」
野口健氏、首都高のタクシー事故現場遭遇 「プロの運転手」に思うこと
有吉弘行、「アメトーーク」加地倫三Pの後輩芸人への苦言明かす「史上最も面白くなかった」
高知東生、これまでの歯科治療費は「家1軒分」 水原一平被告の900万円「全然驚かなかった」
ひろゆき氏「あなたの感想ですよね」発言は「主観を事実のようにテレビで話した人を諌める為」
「虎に翼」16・9%、4度目の最高タイ視聴率 祝賀会の席で寅子がスピーチ
経産省元キャリアに懲役10年 女性に睡眠薬飲ませた準強制性交罪
今田美桜「花咲舞が黙ってない!」第5話7・6% 老舗旅館に宿泊し顧客目線で改善点を探す舞
へずまりゅう、SNS引退後「立派な農家になって美味しいお米を」米農家転身宣言も賛否両論
草なぎ剛主演映画「碁盤斬り」ロンドンバス運行決定 各界著名人から絶賛コメントも到着
何があった!?「エアコン」が想定外の壊れ具合!投稿者に話を聞いた
岡本夏生(56)、1600日ぶりにブログを更新した現在が衝撃
73歳神田正輝「旅サラダ」生放送で“12歳下俳優”から呼び捨てされ激論
ユーチューバーもこう氏、元彼女・成海瑠奈について赤裸々告白
曙と熱愛した相原勇(52)の現在が衝撃的すぎると話題に
玉置浩二の妻、青田典子(53)の現在がとんでもない事になっていると話題に
55歳森口博子「だっちゅーの」鮮やかビキニ姿披露にX歓喜「破壊力ハンパない」「スゴすぎ」
「ふてほど」25歳女優“薔薇ブラ”でポロリ寸前?過激衣装に「見えちゃう」「刺激強すぎ」
大物炎上系ユーチューバー”衝撃の預金残高”公開「すげぇ」「エグい」驚きの声
水原一平容疑者 最高刑「懲役33年」トレンド入り 「人生詰んだ」「稀代の詐欺師」の声
何があった!?「エアコン」が想定外の壊れ具合!投稿者に話を聞いた
岡本夏生(56)、1600日ぶりにブログを更新した現在が衝撃
深夜のファミリーマート徘徊、必ず入っている「フエラムネのミニチュアおもちゃ付」を探し求めた結果……
ユーチューバーもこう氏、元彼女・成海瑠奈について赤裸々告白
完全にダマされた! 『ラヴィット!』あのちゃん“事故レベル”大暴走は『水ダウ』遠隔操作のしわざだった ネットも納得
ガーシー、またも綾野剛の暴露写真でネット歓喜「この写真見て笑っちゃう」
玉置浩二の妻、青田典子(53)の現在がとんでもない事になっていると話題に
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
ガーシー、佐野ひなこの暴露を示唆でネット騒然「ファンだったのに」
ガーシーが綾野剛のLINE公開でネット騒然「ショック」「すごいエンタメ」
ダルビッシュが大谷翔平を気遣う 対決かなわず「すごく残念ですけど。早く良くなってほしい」
野口健氏、首都高のタクシー事故現場遭遇 「プロの運転手」に思うこと
高知東生、これまでの歯科治療費は「家1軒分」 水原一平被告の900万円「全然驚かなかった」
有吉弘行、「アメトーーク」加地倫三Pの後輩芸人への苦言明かす「史上最も面白くなかった」
「虎に翼」16・9%、4度目の最高タイ視聴率 祝賀会の席で寅子がスピーチ
ひろゆき氏「あなたの感想ですよね」発言は「主観を事実のようにテレビで話した人を諌める為」
経産省元キャリアに懲役10年 女性に睡眠薬飲ませた準強制性交罪
今田美桜「花咲舞が黙ってない!」第5話7・6% 老舗旅館に宿泊し顧客目線で改善点を探す舞
へずまりゅう、SNS引退後「立派な農家になって美味しいお米を」米農家転身宣言も賛否両論
草なぎ剛主演映画「碁盤斬り」ロンドンバス運行決定 各界著名人から絶賛コメントも到着