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先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況


 24日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、堅調な相場展開が意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが177ドル高だった。主要企業決算が好感されたほか、トランプ大統領が2年間の債務上限の適用停止と歳出増加で超党派間の合意が成立したと発表したことが材料視されている。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の21695円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行しよう。また、円相場は1ドル108円20銭台と円安に振れて推移していることも安心感につながりそうである。

 もっとも、前日の意外感のある上昇に対する反動が意識されやすいほか、本格化する決算を迎える中で、積極的な売買は手控えられやすいと考えられる。昨日の日経平均は200円を超える上昇となったが、売買代金は引き続き2兆円を下回る中、先物主導による上昇となっていた。本日も先物主導によるインデックス売買に振らされやすい需給状況であろう。

 テクニカル面ではソフトバンクG<9984>や半導体関連株のインパクトから、再び25日、75日線を突破してきており、これまでのもち合いレンジ水準を回復してきている。円相場は1ドル108円台を回復してきていることも安心感につながる中で、目先的にはこのもち合いレンジ突破に向かえるかを見極めたいところである。米国では主要企業の決算は評価されているが、国内についても警戒感が強まっていたこともあり、アク抜けを意識した買い戻しの流れも次第に強まる可能性はありそうだ。

 一方で、日中通商協議の行方やファーウェイが北朝鮮の無線通信網構築を極秘に支援していたとする報道、さらに月末に控えている米連邦公開市場委員会(FOMC)もあり、積極的には動けない需給状況は続きそうである。薄商いの中を断続的なインデックス売買に振らされやすい状況である。インデックスに振らされやすい需給状況の中では、個別材料株というよりは、指数連動性の大きい銘柄へ資金が向かいやすいだろう。


<AK>

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