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日経平均は上昇、トランプ銘柄買い戻しで底堅く


 日経平均は上昇。176.93円高の19071.30円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では高安まちまちだったが、為替相場は1ドル114円半ばへと円安に振れている。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の19010円と節目の19000円を回復するなか、これにサヤ寄せする格好から19000円を回復して始まった。

 ただ、トランプ大統領の就任式を控えて模様眺めムードも強く、寄付き直後に19122.39円まで上げ幅を広げた後は、19100円を若干下回る水準でのこう着が続いている。セクターでは海運、銀行、保険、水産農林、輸送用機器、非鉄金属がしっかり。半面、鉱業、石油石炭、その他製品、医薬品が小安く推移している。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の75%を占めている。

 日経平均は5日線を辛うじて上回っての推移が続いている。ボリンジャーバンドでは+1σレベルでの攻防。一目均衡表では遅行スパンは切り上がり、こちらも辛うじて実線を上回っているため、上方シグナルを継続させている。セクターをみると、トランプ物色といったところであり、足元の調整に対する買い戻しといった流れのように映る。トランプ政権に対する不透明感が根強いものの、20日の就任式を通過によるアク抜けも意識されてくる可能性があり、売り方の買い戻しから底堅い相場展開が期待されそうだ。

 とはいえ、決算シーズンでもあり、積極的な上値追いは限られそうである。また、本日のところは、中小型株については手掛けづらくなりそうだ。
(村瀬智一)


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