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エールフランスKLMの2030年のCO2排出削減目標がSBTiによって承認されました



「デスティネーション・サステナビリティ」ロゴ

このたびエールフランスKLMグループ、エールフランスグループ、KLMオランダ航空によるCO2排出量削減目標がSBTi(Science Based Targets initiative)に承認されたことをご報告いたします。


◯2030年までに航空燃料のWell to Wake(生産から使用に至るまで)温室効果ガス排出量を、2019年を基準値として収益トンキロメートルあたり30%削減することを目指します。
◯グループが掲げた2030年までの排出削減目標は、パリ協定で決定された「2℃を大幅に下回る」目標に沿っていることが承認されました。
◯SBTiによる承認は、2030年までに到達すべきCO2削減行程のロードマップにおける重要なマイルストーンとなりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/339592/LL_img_339592_1.jpg
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エールフランスKLMグループおよびグループ各社は、2030年までにWell to Wake(生産から使用に至るまで)温室効果ガス排出スコープ1および3を2019年を基準年として収益トンキロメートル(RTK)あたり30%抑制するなど、透明で責任ある環境フットプリント削減対策に取り組んでいます。このたびグループによるスコープ1および3の削減目標はSBTiにより承認され、2015年のパリ協定で定められた『世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準(Well Below 2℃)に抑えることを目指すもの』に求められる水準と整合していることが認められました。

エールフランスKLMグループのベンジャミン・スミス最高経営責任者(CEO)のコメント:「次世代機材の導入、持続可能な航空燃料の確保、効率的な運航オペレーションを主軸としたCO2排出量削減を進め、「デスティネーション・サステナビリティ」として一貫したアプローチを制定しました。エールフランスKLMの脱炭素化戦略が科学的知見に基づき進められることを確認するうえでSBTiによる承認は重要な位置づけとなります。」

エールフランス航空のアンヌ・リゲル最高経営責任者(CEO)コメント:「気候変動に対応するため、エールフランス航空はグループのすべての航空会社とともに社会的責任を自覚し、二酸化炭素排出量の削減に全力で取り組んでいます。2022年に立ち上げた『エールフランスACT』で定めた環境施策は・保有機材の更新・フランスおよびヨーロッパにおける政策基準を上回るSAF混合率の推進・環境に配慮した運航オペレーション・鉄道事業者と提携したインターモダリティの推進からなる4つの主軸を基に展開します。SBTiによるCO2排出量削減施策の承認は当社の脱炭素ロードマップの整合性を確認するものであり、今後もお客様やステークホルダーの皆様に成果を可視化して共有してまいります。」

KLMオランダ航空のマーヤン・リンテル代表取締役社長兼CEOコメント:「KLMオランダ航空はエールフランスKLMグループ、およびエールフランス航空とともに、航空産業の持続可能性を追求し、ネットワークの充実と環境施策を両立させることに注力します。そのためには保有機材、オペレーション、およびジェット燃料使用に関する明確な指針が必要です。SBTiによる承認を受け、方向性の確立とともに目標の実現に向けての課題も明らかになりましたが、グループ内の連携と産業間の協業によって実現が可能であると信じています。」と述べました。


■「デスティネーション・サステナビリティ」 エールフランスKLMグループのサステナビリティへの取り組み
エールフランスKLMグループは脱炭素化目標の達成に向けた3つの指針を「デスティネーション・サステナビリティ」として包括し、環境に対する企業の責任に取り組みます。

1. 2028年までにグループの保有機材の64%を、CO2排出量20~25%の削減効果が見込める新型航空機に更新することを目標とします。現在最も環境性能に優れたエアバスA220、エアバスA320-およびA321neo、エアバスA350、ボーイング787、エンブラエル195-E2の取得に年間20億ユーロ以上を投資しています。

2. 持続可能な航空燃料(SAF)の使用。エールフランスKLMが採用するSAFは、食糧や動物用飼料と競合しない産業廃棄物または一般廃棄物を原材料とし、循環型サプライチェーンに貢献します。SAFは化石燃料に比べライフサイクル全体でCO2排出量を最大80%削減する効果が期待できるもので、エールフランス航空とKLMオランダ航空は先駆的にSAFの採用を進めてきました。2022年11月にフィンランドのNESTE社とアメリカのDG Fuel社の2社と締結したオフテイク契約により、グループが目標とする2030年までのSAF混合率10%達成に必要な3%相当量の調達を確保しました。

3. シングルエンジンでのタキシング、連続降下などを取り入れ、フライトオペレーション由来の排出抑制を図る
エールフランスKLMはネットゼロ排出を実現するため、航空事業に関わる産業間の連携をけん引し、航空機の設計とメンテナンス、エンジン、および合成燃料のためのソリューションの開発をサポートします。


■*SBTiとは
SBTiは、WWF(World Wildlife Fund)、CDP(Carbon Disclosure Project)、WRI(World Resources Institute)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアティブで、2015年のパリ協定の採択とともに発足しました。気候変動による世界の平均気温の上昇を、産業革命前と比べ1.5度に抑えるという目標に向けて企業の温室効果ガスの削減目標設定を最新の科学的知見と整合させることを支援しています。
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