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解説の渡辺六段「藤井聡太名人がはっきりリード」 名人戦第2局


 千葉県成田市の成田山新勝寺で指されている藤井聡太名人(21)と豊島将之九段(33)の第82期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第2局の2日目は24日正午、46手まで進んだところで1時間の昼食休憩に入った。

 豊島九段の封じ手は美濃囲いを完成させる2七歩だった。続いて7六飛と飛車を転回させると、藤井名人は長考に入った。延々93分考えて指されたのは5四歩。すぐには狙いが分からず、控室で検討を続ける棋士たちも意表を突かれた顔だった。

 豊島九段はわずか7分で6六銀と上がったが、これにも検討陣から驚く声が上がる。豊島九段の飛車が動ける範囲がいっぺんに狭くなった。名人はすかさず6四桂と打ち、豊島九段の飛車は7七のマスに閉じ込められた。名人は香車か桂馬を手にすれば飛車を捕獲できる。1五歩(46手目)から名人の端攻めが始まった。解説の渡辺和史六段は「名人がはっきりリードしました」と話した。

 残り時間は豊島九段3時間46分、藤井名人3時間12分。午後1時再開。【新土居仁昌、丸山進】

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