海自ヘリ墜落事故 搭乗員8人の氏名を公表 1人死亡、7人行方不明

　伊豆諸島・鳥島の東海域で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が夜間訓練中に墜落した事故で、海上幕僚監部は23日、2機の搭乗員計8人の氏名を公表した。1人が死亡し、7人が行方不明となっている。

　2機は大村航空基地（長崎県）所属の「8416号機」と、小松島航空基地（徳島県）所属の「8443号機」。それぞれ機長と副操縦士、航空士2人の計4人が搭乗していた。

　8416号機の搭乗員は、機長・松田拓也3等海佐▽副操縦士・西畑友貴2等海尉▽航空士・福留崇文3等海曹、甲斐仁蔵（むさし）海士長。8443号機は、機長・板村一輝3等海佐▽副操縦士・山下夏輝3等海尉▽航空士・広田真海曹長、堂園優作2等海曹。このうち、西畑2等海尉は死亡が確認された。

　事故は20日夜、鳥島の東約270キロの海域で発生。2機は対潜水艦訓練に従事し、海自は空中で衝突した可能性が高いとみている。【松浦吉剛、竹田直人、原田啓之】