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川勝平太知事、報道は「発言のキリトリ」と釈明 6月辞職の意向表明


 静岡県の川勝平太知事(75)は2日、報道陣の取材に「6月議会をもって職を辞そうと思う」と述べ、近く辞職する意向を明らかにした。1日にあった県の新規採用職員への訓示を巡り、職業差別と受け取られかねない発言があったとして波紋が広がっていた。

 県によると、川勝氏は新規採用者への訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い人たち」と発言。県庁には「1次産業従事者への職業差別ではないか」などと批判の声が430件(2日午後5時現在)寄せられたという。

 川勝氏は発言の趣旨を説明するとして2日、県庁で「職業に貴賤(きせん)はない。(県庁の仕事は)ものづくりとは違う仕事なので、知性を磨いていかないといけないという意味だった。不愉快な思いをされたとすれば申し訳ない」と釈明した。そのうえで発言に関連する報道を「キリトリだ」と指摘。「こういう風潮に憂いを持っている」と話し、6月の県議会閉会後に辞職する意向を示した。ただ、辞職理由について詳しい説明はなかった。

 川勝氏は2009年の知事選で自民、公明の推薦候補を破って初当選し、現在4期目。JR東海が進めるリニア中央新幹線に対し、南アルプスの環境などに懸念があるとして静岡工区の着工に反対の姿勢をとり続けてきた。JR東海は同工区が着工できないことから品川―名古屋駅間の27年開業を断念すると3月に表明したが、川勝氏が辞職すれば、リニア中央新幹線を巡る問題に影響が出る可能性もある。

 川勝氏の発言はこれまでも度々、物議を醸してきた。21年に御殿場市を「(特産は)コシヒカリしかない」とやゆし、県議会から辞職勧告決議を受けた。今年3月には磐田市に本拠地を置く女子サッカークラブのメンバーに対し、「磐田は文化(水準)が高い。浜松より元々高かった」と発言。県議会で批判された。【最上和喜】

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