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イスラエル、休戦交渉を打ち切り 「ハマスが譲歩せず」


 イスラエルのネタニヤフ首相は14日、エジプトの首都カイロで実施されているパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとの休戦交渉を打ち切ると発表した。ハマスが休戦案について譲歩しなかったことを理由としており、ネタニヤフ氏は同日、「ハマスの妄想的な要求には屈しない」とする声明を出した。

 イスラエルと米国、エジプトの情報機関トップらとカタールの首相は13日、休戦案について協議。イスラエルは6週間の休戦を提案したが、ハマスは135日の休戦と終身刑の囚人を含む多数のパレスチナ人の解放を要求し、恒久的な停戦についても協議するように求めていた。

 イスラエル側はカイロから代表団を引き揚げたが、3カ国は協議を継続する。米国は引き続き、人道支援を拡大するための休戦をイスラエルに求めていく方針だ。またパレスチナ自治政府のアッバス議長は14日、ガザ市民の人道危機を救うため、ハマスにイスラエルとの交渉を「早急に進める」ように求めた。ハマスによる10月7日の越境攻撃以降、アッバス氏がハマスを批判するのは異例だ。

 イスラエル軍とハマスは14日、ガザ中部や南部で戦闘を実施した。イスラエル軍は南部ハンユニスで拠点病院である「ナセル病院」や「アマル病院」周辺での砲撃を継続しており、14日にはナセル病院の医師や患者、敷地内の市民に対して別の場所への避難を要求。地元メディアによると、多くの市民が避難を始めたが、医師や約400人の患者は病院にとどまっている模様だ。世界保健機構(WHO)の広報官は14日、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」に対し、イスラエル軍による包囲のため、1月末からナセル病院に医療物資を配布できていないと述べた。

 こうした中、イスラエル北部のレバノン国境でも戦闘が激しくなっている。イスラエル軍は14日、イスラム教シーア派組織ヒズボラによるロケット弾攻撃で女性兵士1人が死亡したと発表した。ロイター通信によると、イスラエル軍はレバノン南部を報復空爆し、子ども2人を含む4人が死亡したという。【エルサレム三木幸治】

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