石川・馳知事、衆院議員時代に819万円還流 報告書に不記載

　自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、石川県の馳浩知事は21日、衆院議員時代に所属していた清和政策研究会（安倍派）から2018～22年に計819万円のキックバック（還流）を受け、政治資金収支報告書に記載していなかったと明らかにした。同日、県庁で報道陣の取材に答えた。

　馳知事によると、11日に安倍派の塩谷立座長から報告書の記載を確認するよう連絡があり、当時の秘書に確認したところ、不記載が判明したという。

　馳知事は「秘書から一部を政治活動に必要な旅費や通信費などの事務所経費として支出したと聞いた」と述べた上で、「政治資金規正法にのっとり適正に処理すべきものがそうなっていなかったのは、私の監督不行き届きだ」と謝罪した。【萱原健一】