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中国新車販売、世界初の年3000万台超え 輸出も日本抜き首位へ


 中国自動車工業協会が11日発表した2023年の中国の新車販売台数は、前年比12・0%増の3009万4000台となった。年間販売台数が3000万台を超えたのは世界で初めて。3年連続で前年実績を上回り、15年連続で世界最大の自動車市場となった。伸び幅は16年(13・7%)以来7年ぶりの高さとなった。

 電気自動車(EV)など新エネルギー車の販売が好調だったほか、輸出が前年比57・9%増の491万台と急増した。ロシア向けのガソリン車や欧州向けの新エネ車がけん引し、輸出台数で日本を上回り、初の世界首位となることがほぼ確定した。

 23年の内訳は、新エネ車が前年比37・9%増の949万5000台となり、新車全体に占める割合は31・6%と初めて3割を超えた。ただ、前年から倍増した22年に比べると勢いに陰りが出始めている。

 車種別ではプラグインハイブリッド(PHV)が約85%増と急伸したのに対し、EVは約25%増の668万5000台にとどまった。EVはPHVに比べ割高だ。23年は各社が激しい値下げ競争を繰り広げたものの伸び悩んだ。

 EVで出遅れる日系メーカーは苦戦した。トヨタ自動車は前年比1・7%減の190万7600台で、2年連続の前年割れだった。ホンダ(123万4181台)は3年連続、日産自動車(79万3768台)は5年連続で減少した。

 同協会は24年の中国新車販売台数について、23年より3%以上増え、3100万台になると予測する。このうち新エネ車は1150万台で、伸び幅は23年より減速すると見込んだ。

 23年10~12月期のEVの世界新車販売では、中国大手の比亜迪(BYD)が米テスラを上回り初の世界首位となった。一方で、若者の高失業率や給与の伸び悩みなどを背景にした国内消費に弱さが見られる。中国自動車市場の今後が注目される。【北京・小倉祥徳】

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