4歳女児が暴行死 母親の交際相手を傷害致死容疑で逮捕 奈良

　4歳だった女児の腹部を強く押して死なせたとして、奈良県警は6日、母親の交際相手で建設作業員の山下翔也容疑者（27）＝大阪府門真市＝を傷害致死の疑いで逮捕した。山下容疑者は女児への傷害罪でも起訴されており、県警は暴行を繰り返していたとみて捜査している。

　県警によると、死亡した女児は田川星華（せいか）ちゃん。山下容疑者は「全く身に覚えがありません」と容疑を否認しているという。

　逮捕容疑は2023年6月18日午前2時過ぎから午前6時半までの間、奈良県橿原市の母親（28）宅かその周辺で、星華ちゃんの腹を押す暴行を加え、搬送先病院で死亡させたとしている。

　県警捜査1課によると、星華ちゃんは母親と2人暮らし。6月19日夕、嘔吐（おうと）して呼びかけにも応じなくなり、山下容疑者や母親と一緒に病院を受診した。容体が急変して心肺停止となり転院先で死亡した。十二指腸が背骨に押しつけられたことで穴が開き、腹膜炎を発症したという。虐待を疑った病院が県警に通報して発覚した。【川畑岳志、木谷郁佳、稲生陽】