ビックモーター巡る相談、22年度は1491件 18年度の1.6倍に

　消費者庁は5日、中古車販売大手ビッグモーターについて全国の消費生活センターに寄せられた2022年度の相談が1491件あったと公表した。18年度の911件から約1・6倍になった。23年度の件数は精査中だが、22年度の同時期よりも多いという。

　このうち、自動車の購入や売却などに関するものが約9割を占め、1313件に上った。その半数が解約に関する相談で、強引な勧誘や査定額の減額を巡るトラブルなども含まれていた。

　他には、修理サービスが46件▽車検サービスが31件▽その他が101件。保険金不正請求に関する問題について、同庁は「保険関係の相談は複数あった」としたが、詳細は公表しないとした。

　河野太郎消費者担当相が8月、同社に関する相談内容を精査するよう消費者庁に指示していた。【阿部絢美】