ロシアのガソリンスタンドで火災 35人死亡、80人負傷 現地報道

　ロシアメディアによると、南部ダゲスタン共和国の中心都市マハチカラのガソリンスタンドで14日深夜に火災が発生し、子供を含む少なくとも35人が死亡、80人が負傷した。ロシアが隣国ウクライナで「特別軍事作戦」を続ける中、原因は明かされていないが、ロシアでは首都モスクワなどで火災や工場の爆発が相次いでいる。

　今回の火災はマハチカラの幹線道路沿いにある自動車の修理施設で起き、近くのガソリンスタンドに引火して大規模な爆発が続いたという。火災は600平方メートルを焼いた。ダゲスタン共和国は部族間の対立が激しく、衝突が絶えない地域としても知られる。プーチン大統領が6月末に共和国を訪れた際には、歓迎する住民らと触れ合う映像が報じられた。

　ウクライナに近い西部や南部にとどまらず、モスクワと近郊も無人機（ドローン）による攻撃を受けている。ドローン攻撃との関連は不明だが、モスクワ北郊では9日、光学機器などを取り扱う工場で爆発が起き、80人以上が死傷した。別の近郊地域でも大規模な倉庫火災が起きている。【モスクワ大前仁】