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「夏ヤセに効果あり?」土用の丑が広まった理由 今年は7月30日


 ウナギといえば、夏の土用の丑(うし)が定番。天然物は産卵を前にした秋が旬とされ、売り上げが落ちるウナギ店主から相談された江戸時代の奇才、平賀源内が店先に「本日、土用の丑」と看板を出したところ商売繁盛となり広まったと言われる。狂歌師、大田南畝(なんぽ)(別号:蜀山人(しょくさんじん))が「土用ウナギは夏ヤセに効果有り」の広告文を書いたのが始まりとも言われる。

 市場に流通するニホンウナギの大半は、稚魚(シラスウナギ)を捕獲して養殖したもの。資源枯渇で不漁続きとなり、高価格なうえ、環境省は2013年に絶滅危惧種に指定した。日本はウナギ消費大国でもある。

 紙面は終戦翌年1946年7月、丑の日。右から左へ読ませる横見出しで「値段は“うなぎ”昇り」とある。銀座裏のバラック建てのウナギ屋に「土用丑蒲焼(かばやき)食って夏に勝ち」との張り紙がしてあり、1串10~25円、本格的なかば焼きなら元値でも40~50円。正直な新円生活者には縁のない土用の丑だと報じている。

 2023年夏、土用の丑の日は7月30日。暑さに負けないよう奮発しますか。【松田哲夫】

 本社が保存する戦前からの写真ネガフィルムをはじめ、ガラス乾板、写真プリントの中から、各月テーマを決めてピックアップ。当時の新聞を撮影した紙面と合わせて、往時を振り返ります。

 「毎日フォトバンク」でも多数の写真を公開しています。

 「蔵出しフォトアーカイブ」は次回、8月9日掲載です

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