市長室を占拠?個性派集団、リサイクル売上金を埼玉・熊谷に寄付

　リーゼント姿のツッパリや、いかつい感じの男性たちが埼玉県熊谷市役所市長室を占拠？　実は、寄付に訪れたコミュニティー放送局「FMクマガヤ」の番組「ぶっちぎり熊谷ミーティング」のスポンサー、パーソナリティーら個性派ぞろいの一行。「Vシネマの撮影？」と驚いた様子の小林哲也市長だったが、寄付を集める志を聞いて相好を崩した。

　訪問したのは、2022年10月から同番組のスポンサーを務めているリサイクル会社林商店（本社・名古屋市）の林浩喜会長、県北育ちのインフルエンサー「平成のツッパリねぎ坊」、パーソナリティーの久石舞子さんの3人。番組は毎週土曜午後6時からの放送で、林会長らが熊谷の魅力を伝えている。市中心部で毎月第2土曜に開催される縁日「星川夜市」では生中継し、空き缶のリサイクルを呼びかけている。今回寄付したのは空き缶の売上金など計6万4721円。

　同社は16年に熊谷市内に事業所を開設。林会長は「熊谷は暑いが、情も厚い」と、熊谷に相当ほれ込んだ様子。一方で、「運動としてリサイクルに取り組んでいる。リサイクルを通じてゴミゼロ社会を目指したい」と話すと、小林市長もうなずいていた。【隈元浩彦】