千葉・長生村議が議員辞職 勧告3回目で 職員にけがさせ罰金刑

　走行中の公用車内で運転中の女性職員にけがをさせ、傷害罪で罰金刑を受けた千葉県長生村議会の東間永次議員（77）が30日、議員辞職した。この日の村議会で東間氏に対し3回目となる議員辞職勧告決議が可決されていた。議会事務局によると、決議が可決された後に東間氏から議員辞職願が提出された。辞職理由は「一身上の都合」とされていた。

　提出を受け、再度本会議が開かれ、全会一致で辞職が承認された。

　東間氏はいずれの本会議にも欠席。「長い間、大変ご迷惑と、お騒がせをして誠に申し訳ありません。心からおわび申し上げます」とのコメントを発表した。

　東間氏を巡っては議員有志13人が「議員辞職を求める会」を結成。この日午前に、東間氏の解職請求（リコール）に向けた署名集めを始めると発表していた。ある議員は「このままだと立ち行かないと本人も気付いたのだろう。これで終わりではなく、議会改革をどうするか、課題は残っている」と話した。

　また、事件当時に車に同乗していた木嶋晴一議員（72）の議員辞職も同日の本会議で承認された。【小林多美子】