ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクに27日、ロシア軍が発射したミサイルが着弾した。市中心部の飲食店などを直撃し、14歳の双子の少女を含む10人が死亡、61人が負傷した。ロイター通信などがウクライナ当局の発表に基づき報じた。救助活動は28日も続いており、犠牲者は増える可能性がある。
ウクライナメディアによると、現場はカフェや商業施設がある繁華街。ミサイルが直撃した飲食店は地元住民に人気だった。負傷者には乳幼児や外国人ジャーナリストもいる模様だ。ウクライナ当局は、露軍が弾道ミサイル「イスカンデル」を発射したと発表した。
またクラマトルスク郊外の村にも27日、露軍によるミサイル攻撃があり、住民5人が負傷した。
ペスコフ露大統領報道官は28日、「ロシアは民間施設は攻撃しない」と述べた。
クラマトルスクはウクライナ側が死守しており、英公共放送BBCによると、露軍との戦闘の前線から約30キロに位置する。2022年4月にも市内の鉄道駅に露軍のミサイルが直撃し、60人以上が死亡した。【国本愛】