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藤井の手に解説陣も驚嘆「何十年かけ会得する技持っている」 名人戦


 渡辺明名人(39)に藤井聡太王将(20)が挑戦する第81期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)第2局2日目の28日、対局会場の浮月楼(静岡市)でプロ棋士による大盤解説会があった。全国から集まった150人のファンが熱戦の行方を固唾(かたず)をのんで見守った。【皆川真仁】

 解説会は午前10時から浮月楼の「月光の間」で始まった。大型スクリーンに対局の様子や盤面が映し出され、プロ棋士たちが戦略を分析したり、次の1手を予想するクイズを出題したりして会場を盛り上げた。

 前日からゆっくりした展開が続いていたが、正午前にようやく両者の駒がぶつかり、藤井王将が角で一気に攻め込むか、攻め込まずに昼食休憩に入るかが注目された。木村一基九段(49)は「角をつかむか箸をつかむか迷いますね」とユーモアを交えながら解説し、笑いを誘っていた。

 藤枝市の会社員、村松明さん(52)は「藤井先生が攻めていきそうだけど、渡辺名人の反撃も見たい」と午後の戦いに期待していた。

 休憩をはさんで藤井王将が角を後退させると、長考合戦になった。行き詰まったかに見えたが、藤井王将の一手で「局地戦」だった戦線は盤面全体に拡大。焼津市出身の青野照市九段(70)は「(藤井王将の一手は)視野が広くないと浮かばない。何十年もかけて会得する技をすでに持っている」と感心していた。

 日が暮れるに連れて戦いは激しさを増した。解説陣も驚く妙手が続き、会場には何度もどよめきが沸き起こった。トップ棋士2人の激戦は夜までもつれ込んだ。妹と観戦に訪れた藤枝市の安倍由起子さん(55)は「伝統ある棋戦をどうしても体感したかった。ギリギリの戦いが続いているのでドキドキする」と感想を語った。

 東京で開催された第1局も解説会に足を運んだ金沢市の粟森優子さん(85)は「将棋観戦でいろいろなところに行くのが元気の源。良い勝負をしてほしい」と笑顔で話していた。

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