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カメラ内蔵メガネで撮影か 女性患者へのわいせつ容疑で医師逮捕


 診療を装い女性患者にわいせつ行為をしたとして、警視庁捜査1課は8日、東京都豊島区の「大塚南口駅前脳神経内科クリニック」院長、西田隆容疑者(54)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。西田容疑者のパソコンからは内診台に座らされるなどした女性患者の動画が50本以上見つかっており、同課は数十人の女性患者にわいせつ行為をしていた可能性があるとみて調べている。

 逮捕容疑は2021年10月25日、クリニック内で婦人科の診療を装い、20代女性の下半身を触るわいせつ行為をしたとしている。現場に看護師や事務職員はいなかったという。

 捜査関係者によると、クリニックは20年7月に開設。西田容疑者は脳神経内科の専門医でありながら婦人科診療も受け付けていた。

 西田容疑者は診療を装って女性患者を内診台に誘導し、小型カメラが内蔵されたメガネを装着してその様子を撮影していたとみられる。押収したパソコンからは、複数の女性患者に対し、診療では必要としない部位を触るなどの行為をしている動画が50本以上保存されていた。

 21年夏に女性患者の一人が警視庁にわいせつ被害を相談。西田容疑者は逮捕前、警視庁の任意の調べに「医療行為の一環だ」などと否認していた。

 捜査1課は複数の専門医から意見聴取を重ねた結果、西田容疑者の行為は診療に不必要で、わいせつ行為にあたると判断した。【木原真希、岩崎歩、鈴木拓也】

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