長野県の人口が22年ぶりに増えた コロナ制限緩和で外国人転入

　長野県は毎月人口異動調査に基づく2022年の人口増減をまとめた。総人口は21年連続の減少となったが、転入が転出を上回り、22年ぶりに社会増となった。

　23年1月1日時点の外国人を含む県の総人口は201万6467人で、前年から1万3074人減。出生者1万2274人に対し、死亡者2万8460人で、調査を開始した1975年以降最多となる1万6186人の自然減だった。

　一方、社会増減は転出3万7694人に対し、転入4万1283人。その他の要因で477人減があり、合わせて3112人の社会増だった。日本人の67人減に対し、外国人が3179人増と大きく増えた。

　県は、新型コロナウイルス感染拡大で行われていた入国制限が22年3月以降解除されたことなどで外国人の転入が増えたと分析。首都圏との移動では5人の転出超過となったが、前年の530人から大幅に改善しており、テレワーク普及に伴う移住者増加などの影響もみられる。【鈴木英世】