殺傷能力持つ空気銃製造容疑＝北海道で逮捕の男を書類送検―警視庁

　エアガンを改造し殺傷能力のある空気銃を作ったなどとして、警視庁多摩中央署は１９日、武器等製造法違反と銃刀法違反の疑いで、札幌市の無職の男（２９）を書類送検した。容疑を認めており、「威力が強くなっていくのが面白かった」と話している。 　男は黒色火薬を所持したとして火薬類取締法違反容疑で昨年１０月に北海道警に逮捕され、手製銃を所持したなどとして今月１１日に道警に追送検されている。 　昨年７月に奈良市で起きた安倍晋三元首相の銃撃事件を受け、多摩中央署員がサイバーパトロールを強化していたところ、オークションサイトで準空気銃とみられるものが販売されているのを発見。男の自宅の家宅捜索で手製銃や爆発物も発見されたため、道警に情報提供し、摘発につながった。 　同署によると、男が改造した空気銃は人を殺害することが可能なレベルだった。インターネットで改造方法を調べており、試し撃ちもしていたという。　 　送検容疑は２０１７年２月ごろ、自宅でエアガンの部品を交換して改造空気銃１丁を製造したほか、昨年１０月２９日に改造空気銃１丁や準空気銃２丁などを所持した疑い。（了）【時事通信社】