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超新星爆発後の変化観測=115億光年先、重力レンズで―千葉大など国際チーム


 地球からくじら座の方向に115億光年も離れた所にある年老いた恒星が、超新星爆発を起こして間もない様子をハッブル宇宙望遠鏡で捉えたと、米ミネソタ大や千葉大などの国際研究チームが10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。42億光年先にある銀河団の重力がレンズの役割を果たし、爆発後の明るさや色の変化を観測できたため、太陽の500倍大きい赤色巨星が爆発したと分かった。  赤色巨星は、水素の核融合反応で明るく輝いていた恒星が寿命に近づき、中心核が収縮して高温になる一方、周囲を取り巻くガスが膨張して暗くなった状態。千葉大の大栗正宗教授らによると、こうした観測で超新星爆発を起こす前の恒星の性質が分かった例としては、最も遠い記録となった。  重力のレンズ効果があると、遠くの一つの天体が複数に点在して見える。天体の光が曲げられる角度や経路が異なるためで、それぞれ見えている姿には時間差がある。今回は超新星爆発が三つの画像に見え、爆発直後は明るく青かったのに、次第に暗く赤っぽくなったことが分かった。  宇宙は138億年前に誕生したと考えられており、115億年前は初期に当たる。ハッブルの後継でより高性能なジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が昨年末に打ち上げられて観測を始めており、宇宙初期の星の形成や世代交代の詳細な解明が期待されるという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕115億光年先の超新星爆発をハッブル宇宙望遠鏡(画像左下)で観測した図解。途中にある銀河団の重力がレンズの役割を果たし、三つの画像に見えた(NASA、ESAなど提供)
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