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急速な右傾化の懸念=パレスチナ・外交にも影響か―イスラエル総選挙


 【エルサレム時事】1日に行われたイスラエル総選挙(国会定数120)で、極右の「宗教シオニズム」が躍進を果たした。第1党が確実なネタニヤフ元首相率いる右派リクードを中心とする右派勢力が過半数を得る見通し。宗教シオニズムを含む連立政権が発足すれば、イスラエル政治が急速に右傾化し、パレスチナ情勢の緊迫や、外交関係の悪化につながる可能性がある。  投票前の宗教シオニズムの議席は7。開票の途中結果によると、14議席程度を得て、リクード、ラピド首相の中道イェシュアティドに次ぐ第3勢力に躍り出るとみられる。  議席増をけん引したのは、昨年議員に当選した弁護士イタマル・ベングビール氏だ。報道によれば、同氏は占領地ヨルダン川西岸の併合や国内の「不誠実なアラブ人」の追放、パレスチナの「暴徒」に対する治安部隊の実弾使用を主張。ユダヤ人とパレスチナ人が衝突する現場に銃を持って駆け付けるなど、過激な言動が注目されている。  イスラエルとパレスチナの和平交渉は行き詰まり、武力衝突が続く中、国内では治安への懸念が高まる。こうした状況が対パレスチナで強硬姿勢を取る極右の台頭を呼び込み、中でもベングビール氏は若者の間で支持を広げたといわれる。  投票所の前で同氏への支持を呼び掛けていたナオミ・ブクリスさん(22)は「日々テロの恐怖を感じている」と話し、「若者は政局に飽きた。積極的な考えを熱狂的に訴える人は他にいない」と魅力を語った。  ベングビール氏はリクードとの連立政権で公共治安相に就きたいと公言しており、ネタニヤフ氏も否定していない。実現すればパレスチナ情勢の緊張は必至で、米国やアラブ首長国連邦(UAE)から懸念の声が上がった。イスラエルと国際社会の間に溝が生じる恐れがある。  宗教シオニズムは司法改革にも意欲的だ。ネタニヤフ氏の汚職事件の公判を「帳消し」にするシナリオが指摘され、ラピド氏は選挙戦で「民主主義の終わり」と批判していた。 【時事通信社】 〔写真説明〕イスラエル総選挙で、ベングビール氏への投票を呼び掛けるナオミ・ブクリスさん=1日、エルサレム
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