starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「自発的密集」盲点に=ハロウィーン、若者の人気過熱―韓国雑踏事故


 【ソウル時事】ソウルの繁華街、梨泰院で29日に起きた大規模雑踏事故は、韓国でも若者を中心に人気が過熱気味のハロウィーンを前に、10万人以上が自発的に集まった結果として起きた。主催者がいるイベントとは異なり安全管理計画がないため、警察や自治体の対応も手薄で、警備上の盲点となった。  韓国メディアによると、ハロウィーンはもともと同国では在留米国人らが楽しむ行事だったが、2000年ごろから英語を教える幼稚園が次々と開設されるにつれて一般に拡大。10年代に入り、伝統的な仮装に日本の「コスプレ」文化が加わり、若者に注目されるようになった。インターネット交流サイト(SNS)の普及を背景に、芸能人がハロウィーンに言及したり企業が関連商戦に乗り出したりしたことで、さらに人気が過熱したという。  中でも米軍基地が近い梨泰院は、外国文化を感じられる街として、ハロウィーン・イベントの中心地となり、毎年多くの若者が集まるようになった。  しかし、こうした自主的に人々が集まるイベントに行政は無策だった。警察庁関係者は31日、「主催者がおらず大衆の密集が予想される状況に備えたマニュアルがない」と語った。  韓国紙・朝鮮日報などによると、参加者が1000人を超えるイベントは、事前に主催者が安全管理計画を当局に提出する必要がある。行政安全省は昨年、主催者が守るべき「地域イベント安全管理マニュアル」も作成。こうしたケースでは計画に沿い、警察のパトロール強化や消防・救急対応の準備などの措置が講じられるが、今回はそのような手続きが存在しなかった。  警察庁関係者は、新型コロナウイルス対策の行動制限解除を踏まえ「17~19年には約30~90人だった警官を今回は137人に増員した」と強調する一方、「現場の統制よりも違法行為の取り締まり、予防のために配置した」と説明。密集自体による危険を考慮していなかったことを認めた。地元のソウル市竜山区も27日に事前の対策会議を開いたが、防疫や違法駐車、清掃などの対策に重点が置かれていた。  尹錫悦大統領は31日、「主催者がいない自発的な集団行事にも適応できる雑踏事故予防の安全管理システムを整備すべきだ」と指示した。 【時事通信社】 〔写真説明〕大規模雑踏事故が起きた通りに残されたハロウィーンの飾り=10月30日、韓国ソウル(EPA時事)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.