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国全体、深い悲しみに=死者154人、負傷者149人―安全対策問う声も・ソウル雑踏事故


 【ソウル時事】ソウルの繁華街の梨泰院で大勢の若者らが折り重なるように倒れた事故で、韓国政府によると31日時点で、154人の死者が確認され、負傷者も149人に上った。事故現場近くやソウル市の広場には合同焼香所が設置され、犠牲者を追悼する人々が次々と訪れた。政府は11月5日までを国家哀悼の期間に定めており、国全体が深い悲しみに包まれた。韓国メディアは事故当時の安全対策が不十分だったのではないかと指摘している。  死者のうち外国人26人を含む153人の身元が判明した。女性が98人と多く、世代別では20代が103人と最多だった。日本政府によると、邦人女性2人が含まれる。  捜査本部を設置した警察は、現場周辺の監視カメラの映像を分析するなどし、事故原因の調査を進める。31日午後には国立科学捜査研究院と合同で、現場や周辺の鑑識作業を行う予定だ。  事故は31日のハロウィーン本番を控えた29日夜、飲食店が並ぶ梨泰院に多くの人が集まり発生した。大通りに向かって下り坂となる狭い路地に人が密集し、坂の上の方から次々に倒れていったとみられる。大勢の人が過密状態となり「群衆雪崩」が発生した可能性がある。  韓国の有力紙「中央日報」は31日の社説で、「全国民が衝撃の中にいる」として、深い哀悼の意を表明した。梨泰院ではハロウィーン期間中に集まった若者らでお祭り状態となるのが恒例だが、安全管理が不十分だったという指摘があるとして「事故は防げたという思いが大きい」と記した。  同紙によると、自治体が事前に配布した資料には事故を想定した安全対策が盛り込まれていなかった。警察署は人員200人以上を配置すると発表していたが、人出が1カ所に集中しないようにする通行対策は内容になかったという。  KBSテレビは「警察の対策の焦点が性犯罪や麻薬、窃盗などの犯罪予防と交通渋滞に置かれていた」と報じた。KBSによると、現場付近の地下鉄梨泰院駅の乗降客は事故当日、新型コロナウイルスの規制が解除されたこともあり1年前の約5万9000人の2倍を超える13万人。目撃者は発生の3時間前から事故が懸念されるような人の数だったと証言している。 【時事通信社】 〔写真説明〕31日、ソウルの繁華街の梨泰院で、雑踏事故のあった現場に手向けられた花束 〔写真説明〕31日、ソウル繁華街、梨泰院の雑踏事故現場近くの合同焼香所を訪れた人々 〔写真説明〕31日、ソウルの繁華街、梨泰院で雑踏事故の現場を規制する警察官
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