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高裁松江支部は「合憲」=7月参院選「1票の格差」


 「1票の格差」が最大3.03倍となった7月の参院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、弁護士グループが選挙無効を訴えた訴訟の判決が26日、広島高裁松江支部であり、松谷佳樹裁判長は「合憲」と判断し、原告の請求を棄却した。  二つの弁護士グループが14の高裁・支部に起こした計16件の訴訟で4件目の判決。これまで大阪、東京両高裁は「違憲状態」と判断し、名古屋高裁は「合憲」としていた。  松谷裁判長は、3.03倍という格差は程度として「小さいとは言えない」と述べる一方、国会の是正に向けた姿勢が失われたと断じることはできず、抜本的な改正には国民のコンセンサスを得るために十分な時間も必要だと指摘。「選挙当時、違憲の問題が生じる程度の著しい不平等状態にあったとは言えない」と結論付けた。   参院選の1票の格差は、2015年の公選法改正により、16年選挙でそれまでの5倍前後から3.08倍に縮小。19年選挙は3.00倍だったが、今回の選挙でわずかに拡大した。  最高裁は16年と19年の選挙について、国会の格差是正に向けた取り組みを考慮し、いずれも「合憲」とする判決を出していた。(了)【時事通信社】
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