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接種者憤り「裏切られた」=検査で抗体量ほぼゼロ―ワクチン接種詐欺


 新型コロナウイルスのワクチンを打ったと装ったなどとして再逮捕された「王子北口内科クリニック」院長船木威徳容疑者(51)は、警視庁の調べに対し「接種希望者に生理食塩水を打ったこともある」と供述した。同院で接種を受けた50代の男性は取材に応じ、「裏切られた気持ちだ」と憤った。  男性は昨年8~9月に2回、同院で接種を受けた。予約が取りづらい中、妻が近くの医療機関に問い合わせを続け、同院を見つけたという。  男性は過去に同院を受診したことがあり、船木容疑者について「仕事はテキパキしていて信用していた」と話す。ただ、船木容疑者は雑談の中で「ワクチンは毒。やらなくてもいい」などと批判的に語ることもあったという。  1回目接種の際、診察室に通された男性は、船木容疑者から「本当にいいんですね。打ったことにすることもできます」と、不自然な確認をされたが、医者であることを信頼し接種を受けた。接種後の待機時間はなく「調子が悪くなったら病院に来てください」とすぐに帰されたという。その後も副反応などは出なかった。  男性は今年1月、知人から「(船木容疑者が)本当のワクチンを打っていないかもしれない」と連絡を受けた。都内の検査機関で抗体検査を受検したところ、示された抗体量はほぼゼロ。男性は「夢にも思わなかった」と、当時の驚きを振り返った。  男性は自治体の勧めで再接種を受け、抗体量の数値は大幅に改善。これまでに感染したことはないが、「家族や仕事に影響する可能性もあり、知らずに生活していたことが怖い」と語った。  男性らは、同院で接種を受けた人と被害者の会を結成し、船木容疑者への損害賠償請求などの法的措置を検討しているという。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕「王子北口内科クリニック」(東京都北区)で新型コロナワクチンを接種した男性の抗体検査結果(一部画像処理しています)
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