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建屋全体の「冠水」も検討=廃炉支援機構が提言案―福島第1原発


 東京電力福島第1原発の廃炉作業などを支援する原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)は5日、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しについて、原子炉建屋全体を構造物で囲い、水を満たす新たな「冠水工法」も含めて検討することを盛り込んだ「技術戦略プラン」の案を公表した。10月にも正式決定する。  同プランは、国内外の専門家が廃炉に関する技術的課題への方策を提言するもので、2015年以降毎年公表され、政府や東電の廃炉計画に反映される。  NDFは今回、3号機のデブリ取り出しについて、「あらゆる可能性を排除せず、幅広く工法を検討する」とした上で、タンカーなどに使われる鋼鉄製の構造体で建屋全体を覆い、冠水させる新たな工法などを検討することを提案した。ただ、原子力分野では実績のない工法で大規模な工事となるため「今後、技術的な成立性やコストなどを評価していく必要がある」とした。  デブリ取り出しをめぐっては、これまで原子炉格納容器を水で満たす冠水工法が検討されていたが、貫通部や破損した部位が多く、水をためるのが難しいことが判明している。このため、23年度後半に最初の試験的な取り出しが計画されている2号機では、冠水させずに空気中で取り出す「気中工法」で準備が進められている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕東京電力福島第1原発事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しに向け、検討が進められている建屋全体を覆う「冠水工法」のイメージ図。(原子力損害賠償・廃炉等支援機構提供)
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