大塚初重氏死去＝考古学ブームけん引、９５歳

　弥生時代に水田が存在することを証明した登呂遺跡（静岡市）の発掘に参加するなど、日本の考古学ブームをけん引した明治大学名誉教授の大塚初重（おおつか・はつしげ）さんが２１日、肺炎のため死去した。９５歳だった。一般焼香・通夜は２７日午後４時、葬儀は２８日午前１０時３０分から、千葉県成田市吉倉１２４の１１の八富成田斎場で。喪主は長女の小笠原文恵（おがさわら・ふみえ）さん。 　東京都出身。明治大に在学中、登呂遺跡の発掘調査に携わったことをきっかけに考古学者の道に進んだ。全国各地の遺跡や古墳の発掘調査に携わり、壁画などが発見された虎塚古墳（茨城県）の発掘調査では装飾古墳の保存方法や公開手法に道筋をつけた。日本考古学協会会長や山梨県立考古博物館長なども歴任した。　（了）【時事通信社】