アジア各地の味を堪能＝即席麺レストラン人気―タイ

　【バンコク時事】タイのバンコクで、購入した即席麺を客がその場で調理して食べるセルフサービスのレストランが人気を集めている。販売しているのはアジア各地の即席麺約７０種類。「手軽にいろいろな国の味が楽しめる」と話題を呼び、次々と客が訪れている。 　昨年末に開店した「グッド・ヌードル」は、タイと日本のほか、韓国や中国、インドネシアなどの即席麺をそろえる。選んだ商品を紙の器に入れ、湯を注いでかき混ぜれば出来上がり。店が用意した温泉卵や野菜などのトッピングを追加でき、即席麺でありながら自分だけの一品を味わえる。 　運営会社のアングン社長（４８）は開店に先立ち、国内で売られている即席麺を収集。その数は３５０種類に上り、これほど多様性に富むなら商売になると思い立った。 　即席麺の値段は１０バーツ（約３７円）程度から最高２９５バーツまで。初日の売り上げはわずか６４７バーツだったが、ソーシャルメディアで評判となり、今では月５０万～１００万バーツ（約１８７万～３７４万円）の収益を上げている。 　友人と訪れた女子大学生ミッキーさん（１８）は「変わったアイデアで楽しい」。アングン社長は「それぞれの麺に独自の特徴と風味がある。できるだけ多くの種類を試してほしい」と話している。　【時事通信社】 〔写真説明〕レストラン「グッド・ヌードル」で、棚に並ぶ即席麺を撮影する客＝７日、バンコク 〔写真説明〕レストラン「グッド・ヌードル」で、即席麺に湯を注ぐ客＝７日、バンコク