出雲大社系団体の敷地に不法廃棄＝建設元社長ら５人逮捕―千葉県警

　出雲大社（島根県出雲市）を信仰する団体「出雲大社千葉総国講社」（千葉市若葉区）の敷地内に廃棄物約１６トンを不法に埋めたとして、千葉県警生活経済課は２日、廃棄物処理法違反容疑で建設会社「鈴木建設」（千葉市中央区）の元社長ら５人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 　捜査関係者によると、５人は同講社の敷地内に、建設工事などで発生したコンクリート片や砕石など約１６トンを不法に埋めた疑いが持たれている。 　同講社によると、鈴木建設は神殿の建設工事を手掛け、２０２０年４月に完成した。同年９月ごろ、台風被害でむき出しになった砕石などを同講社の大世話人の女性（７４）が発見。同年１１月に不法投棄が発覚し、県警に相談した。現場の廃棄物は、県内の別の解体工事で発生したという。 　大世話人は取材に対し、「神様がいる所に不法投棄なんて聞いたことがない。しっかり反省してほしい」と怒りをあらわにした。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕出雲大社千葉総国講社の敷地内で掘り起こされたコンクリート片など＝１月１９日、千葉市若葉区