脂肪肝を改善する3本柱が「食事・運動・睡眠」

放っておくと肝硬変やついにはガンにまでなってしまうというのが脂肪肝。そんな脂肪肝を改善する3本柱が「食事・運動・睡眠」です。ちょっと食事量を減らして、ちょっと歩く時間を作って、そしてちょっと早く寝るようにすることで、脂肪肝は改善できます。肝臓には驚くべき再生能力があるのです。

肝臓の細胞には再生能力がある

まずは脂肪肝を改善する方法を見ていく前に、肝臓の特殊な能力があるかを見ておきましょう。肝臓の能力がよくわかるのが、肝臓がんの父親に息子の肝臓を移植する生体肝移植手術です。

息子の体から取り出された肝臓の一部が、父親の肝臓に移植されます。ここで父親に移植された肝臓は、体内で正常に機能するようになるのは当然のこと。はたして、切り取った息子の肝臓のほうは大丈夫なのでしょうか？

じつは肝臓の細胞は特別。急速に分裂してあっという間に元に戻るという再生能力があるのです。ある肝臓提供者を例にとると、手術直後に6割ほど切り取られた肝臓は、3か月後にはほとんど同じ大きさに回復していました。

この肝臓の再生能力を生かして、脂肪肝を簡単に改善する方法があります。それこそが、運動と食事によってゆったりとしたペースでダイエットすること。時間をかけて体重の7～10％ダイエットするのです。

食事といってもいつものご飯を小盛にする程度。運動も1日30分ほどのウォーキングで十分でしょう。痩せている人は体重を減らすのが難しいので、体重の増減がないように現在の体重をキープするようにします。

運動と食事は当たり前の方法ですが、じつはもう1つとっておきの改善法があります。それが、夜更かしをせずに十分な睡眠をとること。これこそが、脂肪肝を改善する秘策なのです。

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