J CASTニュースによると、タレントの吉川ひなの(39)が実践する「洗わない育児」が話題になっている……らしい。

 

吉川は5月24日、自身のブログに

 

「なにやら息子の頭をクンクン嗅いでいるあたち、、、やーん いいにおいなんです」

 

「娘と息子は、独自の『洗わない育児』ということをしてみていて。その名の通り、基本、洗わないの」

 

「ベビのお肌はサイクルが整うのに生まれてから一年くらいかかるらしく そのサイクルを崩さないようにという意味もあるし、とにかく乾燥させないように、それと、大事な常在菌を洗い流してしまわないように、と思って」

 

……と、「全責任持って自己流でやっていることなので、おすすめもしないし」の記述を添えながら明かしたという。炎上を避ける、なかなかにクレバーな“但し書き”だと思う。が、今日の論点はそこじゃない。話を続けよう。

 

さらに、J CASTニュースは「湯船に10分つかれば、体の汚れの80%は落ちる」との説を紹介し、入浴の際に石鹸やシャンプーを使わないで身体を洗う習慣がある(そうな)タモリ(73)や福山雅治(50)や妻夫木聡(38)やローラ(29)の名を挙げている。

 

とある番組で、タレントの葉加瀬マイ(32)が一週間の「湯シャン(=シャンプーを使わず頭を洗うこと)」生活を体験し、その頭を有吉弘行が嗅いだところ、「おじさんの臭いがする」とジャッジした……なんてエピソードも、さり気なく差し込まれてはいたものの、昨今この「洗わない育菌」ってヤツがにわかフィーチャーされつつあるのは、間違いないなかろう。

 

しかし! このじわじわと押し寄せるブームに、10年近く前から早くも目をつけていた人物が実在するのをご存じだろうか? なにを隠そうワタクシ、山田ゴメスであった。正確に言えば、バイオメディカル・サイエンスの医学博士である青木皐先生というお方が、自著の『人体常在菌のはなし——美人は菌でつくられる』(集英社刊)で、「皮膚常在菌と上手に付き合うことがキレイな肌をつくる」と提唱なされている。同書籍が発売されたのは2004年なので、じつに15年も前から今のトレンドを予見していたことになるわけだ。とりあえずは、2010年に女性向けビューティ雑誌『VOCE』で私が書いた、青木先生へのインタビュー原稿を以下に抜粋しておく。

 

「よく“菌=汚い”と一括りにされてしまいがちですけど、じつはこの常在菌を皮膚にバランス良く棲まわせることが“いい肌”をつくるための重要なポイントなんですよ」(※「」内はすべて青木先生談)

 

あなたの肌に、しっとりつやつやの潤い感を与えてくれる常在菌のなかで、もっとも代表的なのが“表皮ブドウ球菌”。では、そんな“有益菌”を効果的に“育菌”するには、どうすればいいの?

 

「大切なのは、菌に愛情をもって接する気持ち。仮に、肌に百種類の菌があるのなら、百人の子どもがいると思えばいい。たとえば菌だって生き物なのでお腹がすくんです。だから好きな物を食べさせてあげなきゃいけない。菌の大好物は汗と皮脂。これらをモリモリ食べることによって出てくる排泄物が、弱酸性の天然クリーム=脂肪酸になるんです」

 

目を細め、菌を語る先生の表情は、目に入れても痛くない我が子の自慢話をしているかのよう。そんな可愛い“子どもたち”への栄養調達ため、先生はこう主張する。

 

「少し汗を掻くくらいの服装が菌にはベスト。菌は寒さや紫外線にも弱いので。お風呂で体をゴシゴシ洗いすぎるのもダメ。せっかく育てた常在菌もいっしょに流れ落としてしまうでしょ。風呂上がりの保湿も忘れてはいけない。菌も人間や花といっしょで、ノドが乾きますから。あと、週に一度のノーメイクデーをつくってみてはいかがでしょう。ファンデーションから菌を解放し、ゆっくり呼吸をさせてあげるんです」

 

人間以外の動物は余計な皮膚のケアなど一切しない。ゆえに本来持つ自己修復能力最大に活かし、“美肌”を保ち続けることができるのだ。

 

私は、自分で言うのもなんだが、けっこうな美肌の持ち主だったりする。草野球での日焼けもおかまいなしだし、ときに身体や頭もガシガシ石鹸やシャンプーで洗いまくっている。けれど、〆切りが迫っているときや誰とも会う約束がないときなんかは、2〜3日お風呂に全然入らないのも全然へっちゃらで、ある意味「洗わない」を歪んだかたちながら、知らぬまに実践しているのが、結果として美肌の秘訣となっているのかもしれない。そして、もちろん「全責任持って自己流でやっていること」なので、おすすめもしない。

情報提供元:citrus
記事名:「吉川ひなの、タモリ、福山雅治も「洗わない」!? このブームを予見していたのは意外にも…