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快適すぎるシェアオフィスは本末転倒。我々には「適度に不自由な環境」こそ必要なのだ


出典:「JR東日本 駅ナカ×シェアオフィス」公式サイトより


国内旅行・海外旅行の最新情報をお届けしてくれるというネットサイト『トラベルWatch』によると、JR東日本が11月6日、東京駅・新宿駅・品川駅の駅構内にブース型のシェアオフィス「STATION WORK」の事業展開を目指した実証実験を11月28日から2019年2月20日まで行うと発表した……らしい。



 



今回の実験で設置されるSTATION WORKの広さは、東京駅が1.1×1.1mのスペースで高さが2.2m、新宿駅と品川駅は東京駅が1.2×1.2mのスペースで高さが2.2m。ブース内にはデスクと椅子のほか、照明や無料Wi-Fi、電源、USBポート、暖房、モニター、アロマなどを備えているという。9時から21時まで利用可能だが、1回の利用時間は15分または30分で、1日最大30分まで。なお、利用料は無料だが、法人・個人ともに専用Webサイトでの予約が必要となる……のだそう。



 



う〜ん……コレって、あったらホントに便利なのか? 皆さん、そこまで仕事をする場所の確保に困ってるんですかね……ご苦労さまですm(_ _)m!



 



まず、気軽にフラッと立ち寄れるならまだしも、いちいち予約しなきゃならんのが面倒臭すぎ。しかも、いちいち予約した挙げ句に、使えるのはたったMAX30分でしょ? 15分や30分で、日本中を駆け回る多忙なビジネスマン諸兄らは一体なにをやるの? メールチェックとか? それとも充電? 私だったら、せめてこのcitrusの原稿を一本書き上げる平均所要時間(※最終チェックにかかる時間は除く)である90分はいただきたい!



 



あと、このネタを拾ってきてくださった某citrus編集長殿は「こんな電話ボックスみたいな狭いスペースで仕事するのって不便じゃないですか?」とおっしゃっていたけど、私に言わせりゃ、むしろ便利すぎ。「座って半畳、寝て一畳」との諺にもあるとおり、じっと座ってデスクワークするだけなのだから、広さは1m強四方で充分! だが、無料Wi-Fiや電源はおろか、モニターやアロマまで、なんでも揃っており、オマケに密閉された静かな個室って……ここまで至れり尽くせりの状態だと、少なくとも私は逆に仕事がはかどらない。



 



一部のマニア(?)のあいだでは「ノマドのはしり」として名高い、ノマド歴約30年を誇るワタクシ、ゴメスがノマドワークする場所に求めるのはズバリ!「適度に不自由な環境」だと断言する。



 



そもそも、なぜ私は自宅ではなく喫茶店やカフェばかりで仕事をするのだろう? それは、自宅は自分にとって快適なアイテムすべてが揃っているから──つまり、ラストイニング全巻やキャプテン全巻や男塾全巻や男の星座全巻……からWOWOW、高品質スピーカー付きの愛聴曲ばかりで編集されたiPod、お酒とおつまみが詰まっている冷蔵庫、ソファーに布団まで……とにかく好きなものがいっぱいありすぎるので、スキあらばすぐ漫画を読んだり、テレビを観たり、音楽を聴いたり、ちょいと昼酌したり、ソファでゴロゴロしたり、布団で昼寝したり熟睡したりオナニーしたりしてしまうのである。



 



だから、私は外へ行く。たとえば、私が一日平均2回とヘビーユーズしているル○アール恵比寿東口店は、Wi-Fiなんて飛んでないし、充電用コンセントもUSBポートもモニターも、もちろん布団もない。あるのはデイリースポーツだけでアロマの香り代わりに漂っているのはタバコの煙……そんな劣悪な状況(ルノアールさんスミマセン!)にみずからの身を置けば、もう仕事しかやることがなくなってしまうのだ。



 



ちなみに、私は外で仕事をするときは電源コードも、場合によってはルーターもあえて持っていかないことだってある。メールチェックもできず、制限時間はパソコン内のバッテリー充電が持つ3時間のみ。こうやって、私は雑用仕事すらできない状況まで己を追い込みながら、日々〆切りに迫られている細かい原稿をシコシコとやっつけているのであった。


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