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30代~40代の「免疫空白」世代は要注意! 今、流行の兆しを見せる風疹の本当の怖さとは?




首都圏を中心に、患者が急増している風疹。国立感染症研究所によると、2018年8月19日までに報告された全国の風疹患者数は、7月から8月にかけて184人と昨年の約2倍に上っているそうです。



 



そもそも風疹とは、どんな病気なのでしょうか。大人こそ注意が必要な風疹についてお話しします。



 



元々は春先から初夏にかけて多く見られる、急性の発疹性の感染症です。2~3週間の潜伏期間後に、発熱、発疹、後頭部や頚部、耳介後部にリンパ節腫脹をきたします。子供が感染した場合、症状は比較的軽いといわれています。一方、大人は発熱や発疹といった期間が長く、重症化しやすいだけでなく、処置としては症状を和らげる方法しかありません。しかし、注意するべき本当の理由は別にあるのです。



 



 



■妊婦が風疹を恐れる理由とは



 



2013年にも風疹は大流行。年間14,344人もの患者が報告され、生まれてきた赤ちゃんの45人が「先天性風疹症候群」になってしまいました。



 



この「先天性風疹症候群風疹」こそ、最も気を付けるべきものなのです。というのも妊婦に風疹が感染してしまうと、お腹の中にいる赤ちゃんにもうつり、難聴や心疾患、白内障や精神・身体の発達の遅れなどの症状を持って生まれてきてしまうのです。特に妊娠初期の12週までが感染する確率が高いことがわかっています。



 



 



■風疹が流行は30代~40代男性が原因⁉



 



ここで、8月19日までに風疹と報告された184人の内訳を改めて見てみます。なんと93%が成人であり、男性が女性の3倍以上でした。また、男性30代~50代が全体の79%を占めています。



 



なぜここまで偏っているのか。それは、風疹に対するワクチン接種の国の政策が十分でなかったことが原因だと考えられています。



 



日本では、1995年度に乳幼児の男女を対象にした定期接種として風疹ワクチンの1回接種が導入され、2006年度からは麻疹風疹混合ワクチンの2回接種が導入されました。それまでの1977年8月から1995年の3月までの間は、女子中学生のみが定期接種の対象でした。つまり、現在28~41歳男性はワクチン接種をしていない「空白世代」なのです。これに該当する男性と幼少期に風疹にかかっていない人は特に注意が必要です。



 



 



■一度打っても安心できない! 知っておきたいワクチンの常識



 



周りに妊娠している人がいないから、風疹ワクチン接種は必要ないと思っていませんか。妊婦をはじめ他の人にうつすのを防ぐためには、ワクチンを接種して免疫を獲得する以外にありません。逆に言えば、ワクチンで予防ができる病気でもあるのです。



 



しかしながら、予防接種をしたら風疹に絶対かからないかというとそうではありません。ワクチンを1回接種した人が免疫を獲得できる割合は約95%、2回接種した人は約99%だと考えられています。1度接種しただけでは免疫がつかない可能性があるので、2回の接種が実施されているのです。



 



また一度接種すればその効果が永久に続くものではありません。時間の経過とともに免疫が弱まってしまう人もいます。そういう人には追加のワクチン接種をして免疫を増強させることをおすすめしています。



 



また、妊娠を考えている人は、妊娠前に2回の予防接種を受けることが必要です。というのも妊娠中は予防接種を受けることはできません。また、接種後2ヶ月間は、避妊する必要があります。ワクチンは、弱毒化させたウイルスを含むものなので、接種すること自体が、先天性風疹症候群を発症するリスクとなってしまうからです。ぜひ覚えておいてください。



 



 



■大切な人のためにもやるべき大人の予防接種



 



さあ、まずは母子手帳を引っ張り出してきましょう。そして、風疹ワクチン接種の有無や回数をチェックしてみましょう。接種の記載がない方は、男女ともになるべく早く予防接種することを強くおすすめします。



 



過去に予防接種を受けたけど心配だという人やまだ免疫があるのか自信がない人は予防接種をする前に、まだ免疫を持っているかを確認できる抗体検査を受けてみましょう。十分な抗体価があると確認できたら、予防接種は必要ありませんが、低い場合には改めて予防接種が必要になります。調べる時間がない、という方に朗報です。たとえ過去に受けていたとしても、予防接種を行うことで風疹に対する免疫をさらに強化することが期待できます。少しでも心配だったらワクチン接種を行うのが確実でしょう。



 



今、風疹が流行している原因は予防接種が不十分な人が多いことです。社会全体でワクチンの接種率を上げることが必要なのです。まずは他人事だと思わずに、自分を過信せず、家族や友人、職場などの出産の可能性がある人たちを守るためにも一人でも多くの方に予防接種を受けて欲しいと思います。


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