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「おい、生ビール」は1000円!? 客と店員の対等な関係に固執しすぎると…




オトナの教養エンタメバラエティー情報サイト『大人んサー(オトナンサー)』によると、東京都内のある居酒屋の「貼り紙」がSNS上で話題になっている……らしい。どんな貼り紙なのかといえば、



 



「おい、生ビール」1000円



「生一つ持ってきて」500円



「すみません。生一つください」380円(定価)



 



……と、客の注文のしかたに応じて3段階の料金を記載している……のだそう。



 



あと、その料金表の下には



 



「お客様は神様ではありません」



「当店のスタッフは奴隷ではありません」



 



……との記述もされており、さらにもう一枚の貼り紙には



 



「当店はブラック企業のため、少人数での営業を余儀なくされています」



「お客様の空よりも広く、海よりも深い大地のように寛大なお心に免じて、温かく見守っていただけると幸いです」



 



……とも書かれているという。この貼り紙があるお店『大衆和牛酒場コンロ屋』を運営する瀬富紹會の副社長・蒲池章一郎さんは『大人ンさー』の取材に、こう答えている。



 




「注文時の客の態度によって値段が変わるという、フランスのカフェの看板画像をインターネットで見つけて、『これは面白い』と思い、冗談を交えてオマージュしました。



(中略)あくまで、店内のジョークツールの一つとして作ったもので、『おい、生ビール』と頼まれたからといって1000円でビールを提供したことは一度もありません。スタッフはいつもより“ほんの少し”嫌な思いをしますが。



(中略)もちろん、常連客さんのスタッフに対するフランクな話しかけは除きます。



想像してほしいのですが、例えば仕事上で取引先の人と接する場合、当たり前のように敬語を使います。飲食店も金銭と引き換えに、料理や酒などの飲食物を提供する取引をしている点で、全く同じだと思います。にも関わらず、取引先である飲食店のスタッフには初対面でも敬語を使わない人が多いという現実があります」




 



う〜ん、一理あるようなないような……たしかに、名前も知らない人から、いきなり「おい、生ビール」と“命令”されたら、決して良い気分がしないのはわからなくもない。では私は普段、生ビールを飲食店で注文する際、いったいどんな風に“コール”しているのか……振り返ってみた。



 



「お願いしま〜す。生ビール一つで」



 



……であった。コイツははたしていくらになるんだろう? 「すみません」の代わりには「お願いします」と一応敬語を使っているけど(※店員さんとの距離が近い場合は挙手のみで省くこともある)、「生ビール一つ(で)」のあとに「ください」は(おおよそ)付け忘れている。ってことは450円くらいか? 私としては、忙しく店内を動き回っている店員さんにいちいち「〜ください」までくっつけたフル敬語で注文していたら、かえって手間を掛けてしまうのでは……的な配慮しているつもりなんですけど……いくらジョークツールとはいえ、そこらへんを「横柄」と勘違いされるのはちょっと悲しかったりする。「店員さんに向かって」だけじゃなく、あきらかに立場が弱い相手には平気で初対面から“上から目線”のタメ口でまくしてたてくる輩は、通常のビジネスのやりとりでも、けっこういますから。



 



サービス業において「お客様は神様じゃない」とする理屈には私も賛成である。が、あまりそういった“対等の関係性”に固執しても、今度は「お店様が神様」になってしまう危険性も充分にあり得るし、私はどっかのラーメン屋みたいなその手のお店が大嫌いなので、くれぐれも“やりすぎ”にはならぬよう、心がけていただきたい。


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