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【ターニャの映画愛でロードSHOW!!】「金曜ロードSHOW!!」のオープニングが復活! 作画を手掛けた細田守監督の直感とは…




■5代目は……細田守監督の作品!!



 



こんにちはー、「金曜ロードSHOW!」プロデューサーのターニャです☆



 



今週の放送から金曜ロードSHOW!のオープニング(以下OP)が2年ぶりに復活、全く新しいアニメーションでスタートします!初代の夕日にトランペットの音楽から数えて5代目となる新OPを手がけたのは、日本を代表するアニメーション映画監督・細田守監督です。今回は、新オープニング制作に至った経緯や監督との制作裏話をご紹介します。



 



今年1月、スタジオ地図で細田守監督と打ち合わせ


 



■監督の最初のインスピレーションが生まれた瞬間



 



細田守監督に新OPをお願いしようと決め、スタジオ地図までお邪魔して監督と打ち合わせをしました。今年の1月下旬、明日公開の新作『未来のミライ』の制作まっただ中のことでした。



 



大変お忙しい監督のスケジュールが調整できるのか、そもそも、お話自体に関心を持っていただき、受けてもらえるのか、予断を許しません。とにかく、なぜ細田監督にお願いしたいのか、全力で伝えるだけだという思いでした。



 



映画編成を取り巻く状況が年々厳しさを増す中、新オープニングで金曜ロードSHOW!の新しい顔を作り、番組を盛り上げることが不可欠だと考えていることを一生懸命に話したのです。オープニングを新しくしてテコ入れをする最大の理由は「金曜ロードSHOW!が若い人と映画との出会いの場であり続けたい」からであることも熱く語りました。



 



果たして……話し終わるや、監督は「どんなものをイメージしていますか?」と質問を投げかけてきました。私が主人公は若い女性がいいと考えていることや、映画へのオマージュのメッセージも込めたいことなど、いろいろと説明すると、そばにあった紙と鉛筆を手に取り、さらさらと絵を描き出したのです。



 



そして、それぞれのアイデアがあっという間に絵コンテになり、監督は鋭いコメントと共に感想を語ってくれました。「こ、これは、受けていただけるのかしら……!?」と早すぎる展開に若干面食らいつつも、私は世界的な監督とクリエイティブなやり取りができている興奮を感じていました。



 



ほどなくして監督は決定的な一言を発します。「『カイロの紫のバラ』という映画があって……ウディ・アレンの名作なんですが──」明日からスタートする新OPの最初のインスピレーションが監督の口から飛び出した瞬間でした。



 



 



■舞台設定はどう決まったか



 



『カイロの紫のバラ』(1985年)は名匠ウディ・アレン監督による知る人ぞ知る名作です。大恐慌直後のアメリカを舞台に、ミア・ファロー演じるだらしのない夫を持つ女性主人公が映画の世界に入り込み、登場人物と恋に落ちる、というファンタジックで映画愛にあふれた物語。この映画が「ふと浮かんだ」という監督は、次々とアイデアを絵コンテに落とし込んでいきました。



 



今まで映画にそれほど出会っていない主人公の若い女性が何かに導かれ、扉を開けると、そこに彼女の人生を変えるような出会いがある──明らかに監督の頭の中で、イメージが具体的な映像として組み立てられていることを私は感じ、わくわくする気持ちを抑えられませんでした。



 





「扉を開けた先には、映画サロンがあって、そこを仕切っている伯爵夫人が振り返って主人公を出迎えるんですよ──」



 





監督は、『カイロの紫のバラ』の登場人物の一人「伯爵夫人」にヒントを得たキャラクターを発案します。このあたりで、監督は私に思い出したように質問しました。「そういえば、ターニャさんもカイロに住んでましたよね?」……そうなのです。私は2005年から2010年までカイロ支局に勤務していたので、エジプトのカイロに5年住んでいたのです。監督はエジプトの風景はどんなものか、住宅はどういう雰囲気なのか、など次々と尋ねてきます。それは、頭の中にあるイメージをさらに膨らませて具体化しようという作業でした。



 



そのようにして、わずか2時間足らずの間に基本設計となる絵コンテが完成しました。



 



 



■私(ターニャ)がキャラクターに!?



 



その後も何度か打ち合わせで集まり、さらにキャラクター設定を詳細に詰める作業や、背景や美術などをどうするか、さらには音楽にいたるまで、具体的な意見交換を重ねました。2回目の打ち合わせのメインテーマは、主人公の女性の年齢設定や服装、また、彼女を出迎える映画サロンの支配人である「伯爵夫人」のキャラクター設定でした。話し合いの結果、女子高校生にしよう、という方針が決まります。映画にそれほど出会っていない年齢で、不思議な世界への扉を開ける、という設定になじむのは、高校生だろうという結論に至ったのです。名前はミア・ファローにちなんで「ミアちゃん」としました。



 



主人公は女子高生の「ミアちゃん」


この日、打ち合わせが後半に差し掛かった頃、監督が突然こう呟きました。



 



「『伯爵夫人』は、ターニャですね……」



 



私のエジプト時代の話が印象的だったのか、とにかくなんと私にインスピレーションを受けたキャラクターが誕生したのでした。



 



映画サロンの支配人である「伯爵夫人」はなんと…


細田守監督が「映画1本作るつもりの気持ちで」取り組んだ、と明言した(ありがたいことです……)新しいオープニングが明日からスタートします。一度見たら忘れられない印象を残す素敵なものになったと確信しています。ぜひみなさま、放送でご確認ください。



 



それではみなさま、心に残る忘れられない映画体験を☆



 



 



■放送スケジュール



 



『未来のミライ』公開記念 2週連続細田守監督SP



 



『時をかける少女』 7月20日 よる9時



『バケモノの子』 7月27日 よる9時



 



©「時をかける少女」製作委員会2006 / ©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

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