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インターネットの「面倒くさい人」との正しい付き合い方




ブログやソーシャルメディアなどでやりとりしていると、本筋とは関係のないところで、むやみに絡んでくるような人が現れることがある。ささいな、どうでもいいところだけを掘り下げていこうとする、いわゆる「面倒くさいユーザー」だ。インターネットで何らかの活動をするかぎり、こうした「面倒くさいユーザー」と付き合っていかざるを得ないのだが、果たしてそこに正しい対処方法はあるのか。



 



 



■嫌がらせしたいわけじゃない



 



「面倒くさいユーザー」は、基本的に空気が読めない。話の道筋を読み取ることはせず、軽いやりとりをしようとしない。細かいところに、とてもこだわる。例を挙げると、慣用句の誤用。あなたが話の中で「うがった見方」という言葉を「疑ってかかったような見方」という意味合いで使ったとする。言葉にこだわる「面倒くさいユーザー」はここで「うがった見方というのは本来『物事の本質を捉えた見方』という意味ではないか」と突っ込んでくるわけだ。



 



それまでの話の流れを読めば、たとえ誤用でも、どんな意味で「うがった見方」を使ったか簡単に分かるはずだ。正しい指摘ではあるけれど「どうでもいいじゃない?」というレベルのものだ。しかし彼ら彼女らは「そこがはっきりしないと話が進められない」と決して譲らないだろう。じつに面倒くさい。



 



ただ、ここで誤解してはいけないのは「面倒くさいユーザー」=「悪意を持っているユーザー」とは限らないということだ。多くは、決して「嫌がらせ」のためにそうしているわけではない。言葉の誤用であれば、「辞書的に正しいのはコレなのだが、あなたがどういう意味で使ったのかを確認したいし、間違って使っているのなら正したい」と。そんな風に、とても単純に、そう考えているだけなのだ。細かいところにこだわり過ぎる傾向はあるにせよ、言ってしまえば感受性の違いでしかない。



 



そうした自分と異なるタイプの人は、インターネット上に限らず、リアルでも周囲に一定数以上いるだろう。ただインターネットは原則テキストのみで他人とやり取りする特性があるため、その異質なところが際立って見えるだけなのだ。



 



 



■インターネットは「面倒くさい」



 



インターネットは、ここ20年ほどで急速に発展した。なので、多くの人はまだインターネットの特性に馴れていない。「面倒くさいユーザー」に出会うと、ただそれだけで敵意を向けられていると感じてしまう人は少なくないだろう。中にはそういう人を相手に自分が攻撃的になり、事態をこじらせてしまうケースもあるだろうし、何だか怖くて無視してしまうこともあるだろう。



 



確かに、無理やり人の揚げ足を取るような悪意のある「面倒くさいユーザー」がいないわけではない。初見ではなかなか判断が難しいだろうが、たとえばツイッターなどの場合、その相手の過去ログ(過去のツイート)を見るなどして判断することもできなくはない。



 



あるいは、自分自身で「面倒くさいと思われているだろうな」と自覚しつつ「でも論理的に間違っていない」と思っている人もいる。一括りに「面倒くさいユーザー」と言っても千差万別だ。いずれにせよ彼ら彼女らは、ただ自分がこだわっているところを「正しくしたい」だけで、あなたを邪魔するつもりはない。それもこれも一言で言ってしまえば感受性や価値観の違いに過ぎない。



 



もし、彼ら彼女らの言うことがもっともだと思ったのであれば、その指摘を参考に自分の発言を訂正したり一部を取り入れたりするのが現実的な対処方法かもしれない。そして、指摘されたポイントが大して重要ではないと思うのなら、あなたには聞き流す自由もある。たとえば「日本人は勤勉だ」という発言に「怠け者の日本人もいるではないか」という反論が来たとしよう。それを聞き入れて「日本人は勤勉な人もいれば怠け者もいる」と書き直すと、発言の趣旨が何だかよく分からないものになってしまうだろう。何が何でも相手の言うことを聞けばいいわけではない。



 



あなたがインターネット上で獲得している「自由」があるように「面倒くさいユーザー」にも細部にこだわることを許されている「自由」がある。それをまずしっかりと認識し、インターネット上で活動することが必要なのではないだろうか。良くも悪くも、それがインターネットというものではないかと思うのだ。


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