タップルームに行きたい!ブルワーに会いたい!ビールについて語りたい!地元自慢のクラフトブルワリーを応援したい!
そんなビール好きの気持ちを自宅にいながら満たしてくれるオンラインのビールフェスティバル「ステイホーム・ドリンクビア("Stay Home Drink Beer" Virtual Beerfest)」が、2020年5月2日に開催されました。
![ポートランド クラフトビール オンラインイベント](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/a78c6564-a013-467b-aba4-2a73e6390d0e.jpg)
主催したのは、オレゴンのクラフトブルワリーを支援するNPO「オレゴン・ブルワーズ・ギルド」。参加費用は5ドルで、その収益は全て厳しい現状に直面しているオレゴンのクラフトビール業界を守るために使われます。
土曜日の午後1時から5時まで、オンラインでたっぷり4時間続いたこのイベントの模様をレポートします!
有名ブルワーが飲みつつ語るZoom部屋
![フリーム オレゴン クラフトビール](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/8d85332f-5dee-47ae-abe1-41ea6c2d44bd.jpg)
このイベントのプラットフォームになったのは、オンライン通話ツール「Zoom」とSNS「Facebook」。
「Meet-the-Brewer」と題されたZoomページでは、約30分ごとに新たなブルワーが登場し、ビールや業界の現状・将来について語りました。また、視聴者は、コメントや質問のテキストで参加しました。
「Meet-the-Brewer」プログラムのトップを飾ったのは、「オレゴンのブルーイング・レジェンド」と呼ばれる「エクリプティック・ブルーイング(Ecliptic Brewing)」のJohn Harrisさんです。
![エクリプティック ルーズ コラボビール](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/87d88097-4695-46f1-93a4-71651e1bc3e2.png)
エクリプティックは、現在、オンラインで注文&支払い・スタッフが駐車場へとビールを持ってくると言う形式のテイクアウト販売を行なっています。「ルーズ・ブルーイング(Ruse Brewing)」とのコラボ『Italian-style Pilsner』や様々なホップを味わえるスモールバッチのエクスペリメンタルIPAシリーズ『Vega』の最新バッチなど、ブルワリーで手に入る新作ビールのバーチャル・リリースにワクワクしました。
![フリーム オレゴン クラフトビール](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/77e3a265-3378-4e4e-a6ae-f31ebfdc639b.png)
私は、1本目として「フリーム・ファミリー・ブルワーズ(pFriem Family Brewers)」の『Helles』を準備したのですが、こちらのブルワリーの新しいバレル・エイジング施設のバーチャルツアーもありました。自宅にいながら、ポートランドから車で1時間ほどの距離にあるカスケードロックスの大きな施設を覗くのもなかなかいいものです。
![ブレークサイド 女子ブルワー ナタリー](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/aacd2260-23b0-4505-a0b2-b10cd78562a6.jpg)
他にも、以前インタビューさせていただいた「ブレークサイド・ブルワリー(Breakside Brewery)」のガールギャング・ナタリーさんを始め、「Migration Brewing」、「Von Ebert」、「Great Notion」など11のブルワリーのメンバーがZoomルームに登場。
かなりマニアックなビール造りの話あり、この先のブルワリーの在り方についての議論あり、と相当な充実ぶりでした。
趣向を凝らしたフェイスブックページ
![レイカム 女子ブルワー ソニアマリー](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/245aad6f-3ca1-47b8-9bfc-f2f9eed74057.png)
また、もう1つのプラットフォーム、フェイスブックページにもたくさんのブルワーやビール好きが集いました。
以前、女子ブルワーインタビューにも登場していただいた「レイカム・ブルーイング(Leikam Brewing)」のソニア・マリーさんは、なんとビールの絵の書き方をレクチャー。いくつものブルワリーが、ライブビデオでブルワリーツアーやテイスティングを提供。さらには、ホームブリューイングのお店の案内や音楽のライブまで盛りだくさんでした。
フェスティバルの最後には、1,155枚のチケットが売れたと言うビールが当たるくじ引きがあり、ハッピーアワーへと流れました。
通常のビールフェスに比べてかなりマニアックなところもありましたが、「ビール天国」を維持したいと言うビールコミュニティの気合が伝わるさすがの充実ぶり。
![レベル クラフトビール メキシカンラガー](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/10b66971-325c-4af2-a465-c3a4d3c4f4bf.jpg)
事前に宅配やテイクアウトでビールを注文できるオレゴンのクラフトブルワリーのリストも提供されたので、多くの人がお気に入りのビールと共にイベントを楽しんだようです。
私も2本目は、近所のブルワリー「レベルビール(Level Beer)」でテイクアウトしてきたメキシカンラガー『Bad Hombre』を開けてみました。
![Stay Home Drink Beer Virtual Beerfest](https://beergirlproduction-8f8c.kxcdn.com/image/upload/2020/05/6462c008-0789-4c9c-acdb-57d4dfac0f9b.jpg)
主催者の1人、クリスティーナ(Christina LaRue)さんによると、今回の参加者数は、450名。みんなが積極的に質問をしたり、自らの写真をアップして、クラフトビールをサポートする姿勢を表明したことを嬉しく思っているそうです。そして、既に次回の開催についても議題に上っているんだとか!
世界中から参加できる新しい形のビールフェスティバルが生まれたと言えるのではないでしょうか。
■"Stay Home Drink Beer" Virtual Beerfest
https://www.eventbrite.com/e/stay-home-drink-beer-virtual-beer-festival-tickets-103157948200?fbclid=IwAR1pA04bsTY7N-l2ZCYnV3o9WX1Kq-1CFSVvjg7ieCDxsY5eFHNpGK1_B6w