starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

吉本興業・岡本昭彦社長の記者会見概要 「宮迫博之さん・田村亮さんの処分撤回」「自身の減俸発表」「パワハラ発言の釈明」など



7月22日、午後2時に吉本興業岡本昭彦社長が記者会見を開いた。同会見は20日に元所属タレントの宮迫博之さん、田村亮さんが記者会見で一連の闇営業問題に関して吉本興業の対応を批判したことに応じたもの。


岡本社長は早期の謝罪会見を望む宮迫さんらに対し


「(謝罪会見)やってもええけど、ほんだら全員連帯責任でクビにするからな」


「(こちらにまかせておけば)在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫」


などと発言していたとされ、20日の謝罪会見を見た松本人志さんから自らメディアの前で説明することを促されていた。


「これは俺も騙されてた」 松本人志さんが宮迫さん、田村さんと吉本興業との仲介を表明!7月22日には岡本社長の記者会見も決定

https://getnews.jp/archives/2182768


会見は吉本興業の法務本部長、小林良太弁護士による問題の経緯説明から始まった。


内容は概ね宮迫さんらの説明通りだったが、宮迫さんらが弁護士を立てた7月10日時点で「来週中をめど」に記者会見を約束していたという点、それ以降は記者会見の内容などをめぐって対立があったという点は異なっていた。






https://twitter.com/nico_nico_news/status/1153167825982279681


その後、午後2時半に岡本社長が登壇。岡本社長は冒頭でファン、関係者、宮迫さん、田村さんらに対して謝罪。その上で、宮迫さん、田村さんに対する契約解除処分を撤回し、あらためて話し合いの再開を希望した。


「まずなによりも今回、反社会的勢力からタレントが金品を受け取ってしまったことに関しまして事務所を代表しまして深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。そしてファンのみなさま方、関係者のみなさま方、弊社の件に関しましてたいへんご迷惑、ご心配をおかけしまして誠に申し訳ありません。そしてなによりも一昨日、宮迫博之君と田村亮君にああいう記者会見をさせてしまったことにつきまして二人に対して深くお詫びを申し上げます。非常につらい思いをさせてしまい本当に申し訳なく思っております。つきましては処分の撤回をおこないましてあらためて彼らがミーティングの席に立っていただけることがあるならば、弊社、我々としましては全力であらためてミーティングをさせていただき、そしていつの日か戻ってきてもらえることがあるならば全力でサポートしていければというふうに思っております。」


その後の発表や記者との質疑応答については回答した内容を要約して記載する。一部、藤原寛副社長、小林弁護士が主に回答したものについてはカッコで注釈を入れている。


・宮迫さん、田村さんの会見後、明石家さんまさんから「芸人のことを考えてやってほしい。もちろん会社の立場もあるだろうけど、(契約を)解除するんだったら俺が手伝ってやってもいいか?」、松本人志さんからは「ちょっと間違いを犯した子たちをサポートできるような環境を作って。それは俺も手伝う」と言われた。


・自身と大崎洋会長を一年間、50%の減俸処分とする。


・6月24日のミーティングでの「テープ回してないやろな」という発言は、それまで宮迫さん、田村さんらとのミーティングが煮詰まった空気だったので気分転換に冗談のつもりで言ったがまったくウケず、意図せぬ方向に受け取られてしまった。


・6月24日のミーティングでは宮迫さんらタレントが記者会見についてバラバラな主張をして詐欺被害者に対する配慮が感じられなかったため、ついつい怒りのまま「会見するんやったら全員クビや」と言ってしまった。このことについては反省している。しかし「クビや」とは言ったが「クビにする力があるんや」とは言っていない。


・(小林弁護士)田村さんの告発した「在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫」という発言は正確ではなく、メディアをコントロールするような意図はない。記者会見をする場合、時間帯をテレビ局に配慮する必要があるとは言った。



・(藤原副社長)宮迫さんらが不信感を覚えた「会社としては静観」という発言は藤原副社長によるもの。自身は静観という言葉を使ったかどうかは覚えていない。おそらく使っていないと思うが、ギャラの授受について宮迫さんらの主張が一転してしまったことでびっくりしてしまった。まずしっかり事態の確認作業をしなければならないという思いはあった。



・今としては早期に記者会見をしておけば良かったと思うが、金銭の授受はなかったという前提から話が始まっているので事態を把握したり諸方面に対応する作業に追われ後手に回ってしまった。


・詐欺グループの経営する会社が吉本主催イベントのスポンサーになっていたというのは事実ではない。カラテカ入江さんの言うイベントは別のイベント会社が主宰したもので、吉本興業はタレントを派遣しただけだった。


・(井上弁護士)宮迫さんの契約解除は詐欺グループのパーティーに出席したこと、虚偽の報告をしていたこと、後輩たちに口裏合わせを主導していたこと、7月19日発売の「FRIDAY」で反社会的勢力との記念撮影が掲載されたことなどを総合して判断した。


・加藤浩次さんが「スッキリ」(日本テレビ)で指摘した「大崎さんと岡本さんを芸人もマネージャーも怖がっている」という状況はないとは言えないと思う。今はないが“若い頃”は社員に対し強い調子で怒ることもあった。

宮迫さんらへの「連帯責任でクビにする」等の発言は、自身の意図することろではないがパワハラと受け取られても仕方がないと認める。


・カラテカ入江さんは反社会的勢力とタレントを仲介しているぶん責任が重く、契約解除処分については変更の予定はない。


・複数の所属タレントから批判を受けていることは真摯に受け止め、個別に対応していきたい。


・吉本興業ではギャラ配分が会社9に対しタレント1と言われているが、個人差はあるがテレビでは5対5、6対4が平均値。しかし、個別にいろんなケースがある。駆け出しの芸人の場合は出演イベントの収益自体が少ないので、結果的にギャラも少なくなることがある。


・契約書を作らない方針は基本的には変えないつもりだが、タレントの声も聞きながら進めていきたい。ただ4、5年前からNSC卒業生とはコンプライアンス遵守についての誓約書を作成している。


・一連の闇営業問題に関して各スポンサー等への損害賠償額はまだ確定していない。吉本興業は過去になにか不祥事があった時にタレントに損害賠償請求したことはない。


・一連の問題に対し、大崎会長とは相談しながら共に決定してきた。


・自分自身がしっかり変わっていくことで現在の問題や社風改善に取り組んでいきたい。今すぐ辞任することは考えていない。


5時間半以上におよんだ岡本社長の会見は謝罪や反省の言葉、今後の経営改善をたいびたび口にしながらも、宮迫さん、田村さんらが告発した問題発言や過酷なギャラ制度を否定し、現経営陣や、タレントとの間で契約書を作らない方針の維持を表明する中途半端な内容だった。


吉本興業は果たしてこのままで根本的な社風改善をなし遂げることができるのだろうか。一番よくないのは今回の会見をもって一段落したような気になり、吉本興業が抱える諸問題がうやむやになってしまうことだ。今後もその動向を注視してゆきたい。


※画像はYOUTUBEから引用しました


―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』

(執筆者: 中将タカノリ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.