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犬は困ったような表情をすることで人間の愛情を操ることを学んだ? オオカミにはない眉の筋肉が発達



種々の家畜の中でも、犬ほど表情が豊かな動物を私たちは知らない。彼らはクリクリとよく動く眼球と“眉”の形で様々な感情を私たちに伝えてくる。


表情を作る上で重要な役割を担う眉は、ほぼヒトに特有のものであるとされているが、最近の研究によると、実は犬の顔も眉を動かす表情筋が発達しているらしい。


ポーツマス大学の研究者たちが犬とオオカミを解剖と行動の両面から比較したところ、ほぼすべての犬には、オオカミにはない眉の内側を上に引き上げる筋肉が発達しており、人間との交流の最中に眉を上げる動作を頻繁に見せたのも犬だった。



犬とオオカミの顔面の筋肉組織はほぼ同じだが、目の周りの筋肉だけが異なっていた。上の図中でRAOLとある筋肉はオオカミと、よりオオカミに近いシベリアンハスキーには見られなかった。


犬が眉を上げるこの動作は目を大きく見せると同時に、人間が悲しい時や困った時に見せる表情に似た表情を作り出す。シェルターに収容された犬を対象に行われた以前の研究によると、この表情を多く見せることのできる犬ほど、より早く新しい里親に引き取られていく傾向のあることが分かった。また、人間は大きな額や大きな目などの幼若的特徴のある犬を好むことや、飼い主と犬が見つめ合うと、双方とも愛情ホルモンとも言われるオキシトシンの分泌が増えることが知られている。


これらのことから、犬だけに見られる眉の筋肉の発達は、長い家畜化の過程で、人間にとって魅力的な表情をする犬を好んで選択・飼育してきた結果であることが示唆されるという。


画像とソース引用:『pnas.org』及び『サイエンス』より

https://www.pnas.org/content/early/2019/06/11/1820653116[リンク]

https://science.sciencemag.org/content/348/6232/280[リンク]


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(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


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