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「まずは頭を空っぽにして観てほしい」アニメ『KING OF PRISM ‐Shiny Seven Stars‐』過去シリーズとリンクしている部分も! 一条シン役:寺島惇太インタビュー



本日4月15日よりテレビ東京ほかにて、本編第1話が放送されるTVアニメ『KING OF PRISM ‐Shiny Seven Stars‐』。今作品は、2016年に公開された劇場アニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』から続く“キンプリ”シリーズの最新作で、プリズムスタァを目指す男子たちが悩みや葛藤を抱えながらプリズムショーに挑む物語となっています。


今回のシリーズでは、いわゆる“お当番回”が設定されており、特定のスタァにスポットを当ててじっくりと掘り下げたストーリーが描かれています。それぞれの胸に秘めた“プリズムの輝き”をTVシリーズではたっぷりと味わうことができることでしょう。



インタビューでは『KING OF PRISM ‐Shiny Seven Stars‐』主人公の一条シン役・寺島惇太さんに作品の見所や、初見の方へのメッセージなどを伺いました。今作は、3月2日よりTVアニメに先行して劇場編集版が公開されておりますが、本インタビューは第2章公開時点までの内容を含んだ記事となっております。


初めて観る方は「考えずに感じてほしい」



――現在テレビ放送直前で劇場では既に公開されていますが、作品への反響はいかがですか?


寺島:前作から好きになってくれていた人たちから「期待を裏切らないな、キンプリは」といった反応をいただけています。期待していた通り「やっぱり面白いし、笑って泣ける」みたいなところは前作から引き続きなので「キンプリは最高だな!」と言ってもらえて嬉しいです。新作が出るたびにどんどんハードルが上がっているので不安もありますが、観ている人達が「待ってて良かった」と言ってくれているのはやはり嬉しいです。


――SNSに書かれるファンのコメントはチェックしてますか?


寺島:“#キンプリみたよ”というハッシュタグは検索して感想を見たりしています。やっぱり楽しんでいただけていることは伝わってきますし、「前は1年くらいやってたけど、今回は3週間くらいで章が変わっちゃうから早く観に行かないと!」というコメントをたくさん見かけるのでありがたいと思います。


――ご自身で作品をご覧になられてみてどうですか?


寺島:前作が70分ぐらいの作品で、内容がもの凄く濃くて、展開が怒涛のように目まぐるしく、ちょっと目を離すと置いてかれちゃう、ジェットコースターみたいだったんですけど、今回はじっくりと一人一人のストーリーの説明と言うか、キャラクターを深く掘り下げています。ちょっと細かい小ネタとか、キャラクター同士の掛け合いも今回はしっかり描かれているので、すごく贅沢だなって思いますね。


――今作はテレビでも放送されますがいかがですか?


寺島:前作までは映画館での応援上映で盛り上がった作品でもありますが、テレビになったことによってお友達や家族、兄弟と、おうちで応援上映みたいなのができるようになりますよね。録画しておいて友達が来た時にみんなでパーティーみたいな感じでお菓子とか食べながら盛り上がるとかもできる。あと、学生さんとか映画館で何度も観たかったけど時間やお金の都合で難しかった人たちも、学校帰りに友達を誘って、「『キンプリ』録画してあるからウチ来なよ!」みたいな感じでより作品が広がるんじゃないかなと思います。


――テレビ放送で偶然ご覧になる方もいらっしゃると思いますが、『キンプリ』を初めて観る方はどう楽しめば良いでしょうか?


寺島:考えずに感じることですかね。めちゃめちゃハマった結果として考察を始めるのはすごく楽しいことだし、いいと思いますが、最初に「なんか難しいなあ」とか「なんか考察しないといけないのかな」って思って見ると、真の意味で『キンプリ』は楽しめないと思います。


まずは、ゲラゲラと笑ったり、「わー!すげー!」とか、なんかよくわかんないけど泣いちゃった、といった感情の分かりやすい所から楽しんでもらって、徐々にそういえば「あのキャラってどういう関係なんだろう」や、「前作シリーズはあるらしいけど、一体どんな経緯があったんだろう」とか、気になったところから深掘りしていってもらえばいいのかなって思います。まずは頭を空っぽにして『キンプリ』を観てほしいですね。


――作中で出てくる“プリズムの煌めき”というものがありますが、寺島さんにとってどういうものだと思いますか?


寺島:この作品の根幹というか、分かりやすく数値化されて競技とかにも反映されるものではあるんですけど、実際の世界でも素晴らしいショーを見たら「わぁ~っ」と感動をするし、いい映画とか、いい本、いい漫画を読んだ時にもガーッって感情がこみ上げたりするじゃないですか。それで人生が左右されたりとか。でも、それが明確にこう、なんなのかっていうのはわからなくて。一言で言うと“感動”ってなりますけど、そんな風に感じた時に体からキラキラキラって目に見えて出ちゃうものなんだと思います。人から見て「あの人今めっちゃ感動してる」って目で見てわかっちゃう世界だと思っていて、人を感動させることに特化してる競技がプリズムショーだと思うんですよね。


――それこそキンプリを観終わった直後の劇場の雰囲気みたいな?


寺島:そうですね、あれはもうキラキラキラキラってなってるはずですから。


――作中ではお風呂が重要なシーンになっていますが、一緒にお風呂に入ったキャストの方はいらっしゃいますか?


寺島:……いたかなぁ? あ、(五十嵐)雅はありましたね! (畠中)祐とながにゃん(永塚拓馬)とも入ったかな。エーデルローズ新入生だったらその3人ですね。みんないい身体してました。みんなきれいに締まってるんですよ、キュッって。祐なんて鍛えてるから腹筋割れちゃってたりして。


――やっぱりお風呂では真面目な話をしたりするんですか?


寺島:公共の施設だったのであんまりしなかったですね。入浴してるお客さんもいっぱいいましたし(笑)。イベント前日にダンスの先生と雅と僕とで入ったときは、先生からは「ダンスがんばってもらってありがとうございます」とか、「あそこはこう見せたら面白いですよね」みたいな話をしました。


――真面目な話は飲み会だったり?


寺島:そうですね、飲み会のときが多いですね。最終回後も菱田監督と、シンソフィアの加藤さんと、八代(拓)くんと畠中くんと永塚くんと宮瀬(尚也)くんとで飲み会をしたときは、台本を読んだだけではわからなかったところとかを聞いたりしました。監督がそのシーンを入れた真意とかを語ってくれたりしたので面白かったですね。何気ないシーンにも思いが込められていたりとか、そういう話で作品への理解がより深まるというか。次の演技に反映できるので、やっぱり飲み会とかは大事ですよね。


シンくんのプリズムショーは気持ちの整理がつかないかも



――2章までのお話でお気に入りのエピソードはありますか?


寺島:ジョージのエピソードは好きですね。ミヨちゃんはかわいいし、エィスもいいやつだし。


――2章までで“実は過去のシリーズを観たらこんなことがわかる”みたいな所はありますか?


寺島:カヅキの周りにはあんちゃんとわかなちゃん(福原あん、森園わかな)が出てきますよね。『プリティーリズム・レインボーライブ』でもあったわかなちゃんの話は、今は嫌な子だけど本当は昔はいい子で、こういうことがあって、でも実はタイガも同じ時期にカヅキさんと会ってたという。昔から観ていた人だったら「こういう時系列だったのか!」みたいな。


――発表会のときの。


寺島:そうそう。というかカヅキ先輩って本当に昔からいい人だったんだなって(笑)。出会う人全員が好きになってしまう人なんだなと改めて思いますね。わかなちゃんと仲良くなっている一方でタイガにも教えてて、みたいな。


――今作のシンくんの話について、ショーの内容などを言える範囲で教えていただけますでしょうか。


寺島:いつも「プリズムショーは何が起こっているかわからない」というところがあると思います。ショーに至るまでの過程で、いままでは家族との問題だったりがあって最終的にプリズムショーをやるんですけど、シンくんの場合はそこに行くまでの過程も特殊なので、展開というか気持ちの整理がつかないままシンくんのショーを観ることになるかもしれないので、それは心して観ていただけると有難いです。


――核心に迫ったところになるんですか?


寺島:シンくんのショーは、そうですね。


――ではあまり多くを聞かない方が。


寺島:そうですね。でも、いままでのプリズムショーとは全然違う方向性というか。観て抱く感情も違うかもしれません。


寺島「仁さんは嫌いになれない」



――もし1日プリズムスタァの誰かになれるとしたら誰になりたいですか?


寺島:めちゃめちゃ迷うし誰になっても楽しそうなんですけど、個人的には最近アーティスト活動をさせていただいているので、自分でも曲を作れるようになりたいなって思ってます。なので、1日だけユウになってその日で自分用の曲をバーッって作って溜めておきたいですね(笑)。ユウくんはこれだけいい曲いっぱい作れるから才能の塊ですよね。


――コウジでなくユウなんですね。


寺島:そうですね。コウジさんって結構女の子の曲とかも作ったり、アイドルソングも得意じゃないですか。ユウくんもいろいろな曲を作るんですけど結構ロックな曲が多くて、僕もロックが好きで。厨ニのあふれる魂を曲に還元できるのかな。


――仁・聖・冷の中で誰に一番憧れますか?


寺島:そうですね、誰に憧れるだろう……? でも、僕、仁さん嫌いじゃないんですよね。手段を選ばないというか。気持ちがわからなくもないですし。自分も頑張っていたのに後輩に抜かされて……という。その悔しさというのは、僕もどんどん後輩の若い声優さんたちが大きい作品に決まっていって「キィィーッ!!」てなってたんで。ただ、僕は貶めたりとか、ハニートラップをしかけたりとかはしなかったですけど(笑)。もしかしたら僕も一歩間違ったら仁さんになっていたかもしれない(笑)。


――仁は悪い人ではありますけど、人間味がありますよね。


寺島:そうですね。スターの人って努力ではどうしようもない天性のスター性みたいなものがあるので僻んだりというのもわかりますね。


――ちなみに、Over The Rainbowの3人だとどうですか?

寺島:王道だとヒロさんがやっぱりいいですよね。ヒロさんは(仁の)逆パターンでコウジの才能とかに嫉妬して闇落ちしながらも最終的にキングまで上り詰めた男ですから。仁さんにならなかったパターンというか。ヒロさんみたいになれたらいいなと思いますね。


キュンキュンさせるアフレコはいつもドキドキ



――アフレコ現場でキャストの方から影響を受けたことはありますか?


寺島:みなさんベテランの方が多かったので、結構アドリブとかも自然にしていらっしゃったり。堂々としていらっしゃって、お芝居する姿から学ぶことは多かったです。逆にシャッフルのメンバーは初々しくて自分の若い頃を思い出して初心を思い出したというか。本当に新旧入り交じった現場だったので、自分のいる位置を再確認できた気がします。


――プリズムショーのアフレコはどういう感じで行うのですか?


寺島:競技なのでアフレコ中もスポーツなどをやってるときに近いですね。飛ぶときは足に力を込めてグッとやりますし、技はバチッと決めて着地はスッと決めるみたいな。本当に競技をやっている心境です。


――他のアフレコとは違いますか?


寺島:バトル作品とかだったら技名を叫んだりしますよね。バトル作品は叫んでも大丈夫なんですけど、プリズムショーは競ってはいるけど競技なのでバトルではない。そして観ている人をキラキラさせないといけない。勢いも必要だけど、ただ叫んでいるだけだとキラキラもキュンキュンもしない、技を言うときのボリュームも必要なんですが、乱暴に叫んではいけないという。ちゃんとこの言葉を立てて、ここで落として、最後はキュンとささやくというような、計算しての組み立てが必要な特殊な競技ですね。前作のタイガとアレクはバトルでしたけど、今作はキュンとさせてきました。あれぐらいまでいくとバトルなので叫びですけど、キュンとさせなきゃいけないときはただ叫ぶだけじゃダメですからね。


――アフレコ時もプリズムショーみたいな感じなんですね。


寺島:発表会みたいにドキドキしながらアフレコしますね。プリズムショーの部分は。「大丈夫かな」と。


――男性にも楽しめる作品だと思いますが、どう観てもらいたいですか?


寺島:フィギュアスケートですから、やっぱり純粋にスポーツ物というか、野球やサッカーといった少年漫画でやっているスポ根精神みたいな展開も含まれている作品です。「イケメンがいっぱい出てくるから女性向けだろ?」と思うのではなく普通にスポーツ作品として楽しめると思います。挫折があって、努力して、試合に臨んで、成功させて、という展開はやっぱり観ていて爽快感がありますし。男子中高生たちが頑張る姿っていうのは、男だったら自身も経験して通ってきた道かもしれないですし、共感出来るんじゃないかなと思います。


――最後にメッセージをお願いします


寺島:劇場では3章まで上映していますが、これからテレビで12話分毎週観られるので是非楽しんでください。テレビだと気になるところを一旦止めたりとか、近づいてみたりとかできますし、作画でも小ネタとかある作品なので、背景になにか書いてあったりとか、クスっと笑っちゃうところがあったりします。劇場で「あそこって何が書いてあったんだろう?」って気になった方はテレビでじっくり見ると2度楽しめるんじゃないかなと思います。今回のテレビシリーズは、動画配信サイトでも配信されるので、好きなときに観ることもできます。映画館で観たかったけど時間がなくて観に行けなかった方も、帰宅後とか、朝起きてとか、家で好きな時間に見ることができるのがいいですよね。


本当に笑ったり泣いたり出来る作品なので、疲れた時とか、辛い時とか活力にしていただけたら嬉しいです。たくさん見て下さいね!


――たくさん楽しもうと思います。ありがとうございました!


KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-

https://kinpri.com/


―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』
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